ランタン文化を救え ゴミ問題と伝統保存の間で探る解決策/台湾

ランタン文化を救え  ゴミ問題と伝統保存の間で探る解決策/台湾
紙製ランタンの骨組みと笑顔を見せる邵アイテイさん(左から3番目)ら=本人提供。10月に初めて実施したイベントでは100個近くの紙製ランタンが夜空に消えていった(右、旅行会社MyTaiwanTour提供)。
(台北中央社)夜空を幻想的に彩るスカイランタン。元宵節(旧暦1月15日)の風物詩として知られ、外国人観光客からの人気も集めるが、近年は環境への影響から反対の声が聞かれる。文化の保存に尽力する邵アイテイさんらは、環境に配慮した紙製ランタンの開発に取り組んできた。ゴミ問題の解決だけでなく、伝統文化に新たな価値を与えることで、地域活性化や産業全体が変わるきっかけになればと願っている。(アイ=王へんに愛、テイ=女へんに亭)

台北郊外にあるランタンの街、新北市平渓。ここで1年間に空に放たれるランタンの数は推定30万~40万個に上る。紙のほか、ワイヤーやテープなどが使われており、これらが山中に落下した後、自然に分解されるのは難しい。1個の重さが約150グラムだとすれば、少なくとも毎年45トンのゴミが出ている計算になると邵さん。地方自治体が業者に回収を促すなどしているが、人の手が届かない山深い場所も多く、「ドローンで一周すれば(ランタンがどれだけ落ちているか)はっきり分かる」という。

文化の保存と環境問題の解決の両立を目指したいと考えた邵さんは2016年、仲間と共に起業し、環境に配慮したランタンの開発に着手した。試作、改良を重ねてできあがったランタンは、骨組みも紙製で、一定の高さまで上がると、空中で完全に燃えてなくなる。骨組みはパルプ液を型に流し込み加熱して作るため、量産も可能だ。

今月から、平渓の提携先での販売を開始した。1個350~400元(約1250~1400円)で、一般的なランタンの倍近い値段だ。だが、邵さんはエコな体験に価値を感じる観光客に消費してもらいたいと考えている。地域一帯の活性化も目指しており、より多くの利益を上げられれば、その分の資金を新たな観光サービスの開発に投じられるという。

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