台湾漫画史の発展に寄与、武侠など多数発表 許貿淞さん死去、82歳

台湾漫画史の発展に寄与、武侠など多数発表 許貿淞さん死去、82歳
台湾の「国宝」漫画家とされる許貿淞さん
(台北中央社)武侠漫画などを多数手掛け、台湾の「国宝」漫画家とされる許貿淞(本名・許松山)さんが7日夜、新北市内の自宅で亡くなった。82歳。

1950~60年代、「神拳流星」「武林皇帝」など数々の武侠漫画で人気を博した。だが、戒厳令を敷いていた国民党政権は60年代に入ると、漫画の検閲を強化。多くの漫画家が業界を離れることを余儀なくされたが、許さんはギリシャ神話や童話などを題材に創作を続け、70年代には宗教漫画を描くかたわら、後進の育成にも努めた。

生前、政府の検閲制度はまるまる1世代の台湾の漫画家の創作を殺したと嘆いていた許さん。国民党に抗議の手紙を送った経験もある。検閲に加えてテレビの普及の波も押し寄せ、台湾の漫画業界は衰退し、許さんは経済的に困窮した。87年に戒厳令が解除され、自由に創作できる時代を迎えると、2017年には許さんの台湾漫画史への貢献が評価され、漫画業界で最高栄誉とされる「ゴールデン・コミック・アワード」(金漫奨)で特別貢献賞を受賞した。

昨年には10年を費やして完成させた大作「佛祖傳」を発表。釈迦の生涯を描いた作品で、出版には文化部(文化省)の支援を受けた。許さんの訃報を受け、鄭麗君文化部長(文化相)が深い哀悼の意を表した。

(陳家瑜、陳秉弘/編集:楊千慧)

あわせて読みたい

フォーカス台湾の記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

国際総合ニュースアクセスランキング

国際総合ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2019年12月9日の国際総合記事

キーワード一覧

このカテゴリーについて

世界の経済情報、政治、外交、宗教や事件など世界中の情報をお届け中。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。