台湾人元慰安婦のドキュメンタリー 人権団体が国家映画センターに寄贈

台湾人元慰安婦のドキュメンタリー  人権団体が国家映画センターに寄贈
フィルムの寄贈式に出席した(左から)婦女救援基金会の葉董事長、ヤン監督、国家映画センターの王執行長
(台北中央社)台湾人元慰安婦を取材したドキュメンタリー映画「50年の沈黙」(阿媽的秘密)を製作した人権団体、婦女救援基金会は10日、同作の16ミリフィルム原版3巻を国家映画センターに寄贈した。寄贈式で同基金会の葉徳蘭董事長(会長)は、映像が永遠に保存され、寄贈の過程を通じてより多くの人に戦争の害と人々にもたらした痛みを知ってもらえればと述べた。

同作はビン南、客家、台湾原住民(先住民)など異なるエスニックグループの元慰安婦13人の映像や口述歴史を記録した作品。同基金会が企画、出資し、1998年に製作された。メガホンを取ったのはヤン・チアユン(楊家雲)監督。1998年に台湾の映画賞、金馬奨でドキュメンタリー作品賞を受賞したほか、1999年には山形国際ドキュメンタリー映画祭のワールド・スペシャル・プログラムで上映された。(ビン=門構えに虫)

寄贈式は同基金会が運営する慰安婦記念館「阿マ(おばあちゃん)の家 平和と女性人権館」(台北市)で行われ、葉董事長のほか、国家映画センターの王君琦執行長(CEO)、ヤン監督らが出席した。(マ=女へんに麼)

ヤン監督は、作品に出演した元慰安婦の多くがすでに亡くなっていることに触れた上で、元慰安婦の潔白と公平はいまだに勝ち取れていないと言及。日本政府に抗議し、その歴史を認めるよう求めるべきだと訴えた。

(呉欣紜/編集:名切千絵)

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