プラハ市、台北市と姉妹都市締結へ 市長、台湾との友好関係促進に尽力

プラハ市、台北市と姉妹都市締結へ 市長、台湾との友好関係促進に尽力
柯文哲台北市長(右)から名誉市民状を贈られるプラハ市長のズデニェク・フジブ氏=2019年3月28日、台北
(ベルリン中央社)チェコの首都プラハ市の議会は12日、台北市と姉妹都市関係を結ぶ提案を全会一致で可決した。来年1月に柯文哲台北市長がプラハを訪問する際に調印する予定。プラハ市は昨年10月に北京市との姉妹都市関係を解消するなど、中国と距離を置き、台湾との友好関係を重視する姿勢をとっている。その中心人物は、昨年末に市長に就任したズデニェク・フジブ氏だ。自らを「台湾ファン」と名乗るフジブ市長は、ミロシュ・ゼマン大統領がとる親中政策に真っ向から挑んでいる。

フジブ市長は学生時代に台湾で実習を行ったことがあり、台湾に良い印象を抱いた。今年3月には市長として台湾を訪れ、蔡英文総統と面会し、姉妹都市締結に向けて感触を確かめた。

フジブ市長が台湾との友好関係を促進する背景の一つには、近年のチェコ社会における中国への不満がある。中国の習近平氏は2016年に初めてプラハを訪れた際、チェコへの大規模投資を約束したが、その多くは現在に至るまで実現されていない。中国に対する疑念を抱く社会の雰囲気を捉え、プラハ市長は今年1月、北京市との姉妹都市協定に盛り込まれていた「一つの中国」に関する条項の廃止を発表。チベット亡命政府のロブサン・センゲ首相にも市政府で自発的に会った。

もう一つの背景となっているのは、チェコの国民が右翼ポピュリズムに苦しめられている現状だ。チェコには1989年の「ビロード革命」で共産党の独裁体制を倒した歴史があり、民主主義や人権を重視してきた。だが、ゼマン大統領やバビシュ首相はビロード革命が残した精神遺産を引き継ごうとはせず、故バツラフ・ハベル元大統領が掲げた人道主義や親欧路線に背いている。

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