台湾、武漢滞在者帰国に向け準備 軍基地や行政機関の空き施設で受け入れへ

台湾、武漢滞在者帰国に向け準備  軍基地や行政機関の空き施設で受け入れへ
湖北省武漢市に滞在する台湾の人たち
(台北中央社)新型コロナウイルスの感染が拡大している中国湖北省武漢市に滞在する台湾人のチャーター機での帰国に向けた準備が進められている。陳時中・衛生福利部長(保健相)は2日午後、中央感染症指揮センターの記者会見で、受け入れ態勢について「準備は万全」との姿勢を示した。同センターによれば、帰国者には検査を義務付け、帰国後14日間隔離する方針で、軍基地や行政機関の空き施設などで帰国者を受け入れるという。

台湾は先月末から、武漢にいる台湾人を帰国させるため、チャーター機の派遣を中国側に複数回にわたって打診していたものの、回答が得られていなかった。中国に滞在している台湾人の家族らは1日、台北で会見を開き、湖北省には約500人の台湾人が残されているとの見解を示した。多くは旅行や短期出張などで渡航した人で、会見には武漢で足止めされた台湾人がテレビ電話で参加し、帰国したいと訴えた。

武漢の台湾企業からなる武漢台商協会の蕭永瑞会長は2日、中国側が台湾人をチャーター機で武漢から帰国させる方向で動いていると明らかにした。正確な人数を現在調査中で、手続きに1~2日間必要だという。

2日午後の会見に出席した陳部長は、現地の台湾人が帰国できるかはまだ不確定だとしつつ、受け入れに向け調整を続けていると説明。また、現地で感染が確認された台湾人患者は今回のチャーター機には搭乗しないとした。感染が疑われる帰国者への対応や受け入れに当たる関係者の感染予防など万全の態勢で臨むとし、「全行程で(帰国者の)隔離を徹底する」と強調した。

同センターの幹部を務める衛生福利部(保健省)疾病管制署の荘人祥副署長は電話取材で、帰国者の受け入れ場所は1カ所に集中させず、北部、中部、南部にまたがる3~4カ所を選定するとの考えを示した。軍基地を優先的な候補地とし、行政機関の会議室や宿泊施設などの空きスペースも活用する方針で、一部はすでに準備が整ったという。帰国者は台湾に到着した後、そのまま受け入れ施設に運ばれるとしている。

(張茗喧、頼言曦、林克倫、余暁涵/編集:楊千慧)

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