(台北中央社)新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、利用者のマスク着用が義務付けられた台北メトロ(MRT)で施行2日目の5日、違反者に初めて罰則規定が適用された。同社が6日、明らかにした。


中央感染症指揮センターが3日、公共交通機関でのマスク着用義務化と違反者への罰則適用を発表したのを受け、台北市政府は4日から、台北メトロ(MRT)や市内の路線バス利用時のマスク着用を必須とした。非着用者に対してはまず指導を行い、それでも指示に従わない場合に最大1万5000台湾元(約5万4100円)の過料を科す。

台北メトロによれば、台北市の国父紀念館駅で5日午後3時頃、30歳前後の女性がマスクを着用せずに入場し、注意を聞かずに強行乗車した。通知を受けて駆け付けたメトロ警察隊と駅係員は台北駅で女性にマスクを提供し、着用を求めた。女性は警察隊などの付き添いの下、中山駅で下車したという。市衛生局の担当者は、女性から意見を聞いた後、悪質性の程度と罰則基準に応じて処罰するとしている。


台北メトロの統計によると、施行2日間(4、5日)で指導を受けてマスクを着用した件数は1万4300件、指導後の乗車拒否は1500件だった。

(梁珮綺/編集:名切千絵)