ロビーでは、黒と白の大きなタイルが貼られた広々とした床に座ってくつろぐ人が多く、近年は外国人労働者が集う憩いの場となっており、宗教行事の際には特に大勢の人が集まった。だが、2月末から感染対策の一環として、座り込みや集会を禁止とする措置が取られ始め、イベント開催のための使用も停止となり、今月18日には永続的禁止に向けて検討していることが明かされた。その理由については、秩序や景観を保つためとされた。
一方、林部長は18日夜、特定の行事の際にはロビーの使用を許可したいとの考えを示した。さらに19日朝、フェイスブックを更新し、「公共の場の使用を一方的な主観に基づく『景観』の良しあしで決めるべきではない」との立場を表明。動線と安全の確保という前提の下、「外国人労働者を含めた全ての人々が共に使えるようにしたい」とし、外国人に配慮する姿勢を見せた。
▽「永久禁止」に不満、ネットでは「抗議の座り込み」呼び掛け
ただ、台北駅ロビーでの座り込みの永久禁止検討に不満を訴える声が上がっている。フェイスブックでは「公共の空間でなぜ座り込んではいけないのか」として、抗議の座り込みを計画する動きが出ており、23日正午、台北駅のロビーに集まるよう呼び掛けている。イベントに関するフェイスブックページによると、19日午後2時現在、600人超が参加の意向で、興味を示している人は約3600人に上っている。
台鉄は、感染予防のためロビーでの座り込みや集会は依然、禁止しているとした上で、違反者は規定にのっとり罰する方針を示した。新型コロナ後の使用については、各界から意見を集めた上で慎重に検討するとコメントした。
(汪淑芬/編集:楊千慧)