藍皮普快車は台鉄が50年以上使用してきた旧型客車。南廻線で進められている電化工事に伴って引退する予定だったが、観光列車として存続させることになり、これに応じて修復計画が練られていた。
台鉄によれば、沿線の美しい山景色、海景色を満喫できることから「解憂(憂さ晴らし)列車」と呼ばれており、存続を求める声が多かったという。修復されるのは13両。計画では、車体の青色やレトロな雰囲気など、元来の持ち味を極力残しつつ、座席などを調整。評判が悪かったトイレについては、人間工学に見合った真空式便座に一新し、清潔感と利便性の向上を図る。
一方、南廻線の電化工事は、年内にも終了する見込み。交通部(交通省)は、東部に快速鉄道を整備し、西部の高速鉄道とつなげて高雄-台東、台東-花蓮間をそれぞれ90分以内で結ぶ構想を打ち出しており、当日は実行可能性に関する研究結果も報告された。これによると、将来的に台東-高雄間の所要時間を従来の最短2時間半から約1時間短縮させることが期待できるという。
(盧太城/編集:塚越西穂)