(台中中央社)空軍に配備されているF16戦闘機の機体を整備する拠点が中部・台中市の漢翔航空工業沙鹿工場に構築され、同所で28日、設立式典が開かれた。式典に出席した蔡英文(さいえいぶん)総統は、戦闘機の整備に要する時間の大幅な短縮や可用性の大幅な向上につながるとし、国防の前線となる航空優勢の確保に自信をみせた。


漢翔は昨年12月、F16戦闘機を製造する米軍需大手ロッキード・マーチンと戦略的提携を結び、台湾をアジア太平洋地域におけるF16の整備拠点にすることで合意した。空軍はF16A/Bの現役142機を全てF16Vに改修する計画を進めており、改修は漢翔とロッキード・マーチンが手掛ける。これに加え、新たにF16Vを米国から66機購入し、全機の受領が完了すれば、空軍の保有機数は200機を超える。

(游凱翔/編集:名切千絵)