
同計画は、桃園、中壢、空港周辺の市内主要エリアをつなぐ鉄道網を構築し、新北、台北両市まで1時間圏内とすることを目指す同市の都市構想の一環。新北市鶯歌区から桃園市平鎮区に至る全長17.95キロの区間を地下化して陸橋8カ所、地下道8カ所、踏切20カ所を撤去し、沿線には既存の桃園、内壢、中壢3駅のほか5駅を新設する。総工費は約1047億9300万台湾元(約3800億円)で、中央政府が75%、桃園市と新北市が25%を拠出する。
2015年に実行可能性調査が始まり、行政院の認可を受けて交通部鉄道局が2017年、総合計画に着手。交通部や国家発展委員会による審査や環境保護署による環境アセスメントなどを経て、5年かけて正式承認に至った。現段階では、着工の具体的な日程は未定。
同市捷運工程局の陳文德局長は、線路跡は幅25~40メートルの大通りに生まれ変わる予定になっているほか、桃園、中壢、内壢各駅に駅ビルを建設する方向で同市政府と台湾鉄路管理局が合意に達していると説明。早期の着工に期待を寄せた。
(葉臻/編集:塚越西穂)