(東京中央社)東京都内の台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)は10日、「双十国慶節」に合わせて制作した祝賀ビデオを公開した。謝長廷代表(大使に相当)が日本語でメッセージを発信しているほか、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の大橋光夫会長、日華議員懇談会の古屋圭司会長、唐鳳(オードリー・タン)行政院政務委員(無任所大臣に相当)ら台日の要人から寄せられた祝賀メッセージも紹介されている。


10月10日の双十国慶節は、中華民国の建国記念日。同処では毎年、日本の各界要人や華僑らを招く祝賀レセプションが行われていたが、今年は新型コロナウイルスの影響で開催が見送られ、代わりに祝賀ビデオに台湾製品を添えた記念品セットが関係者に届けられた。

メッセージの中で台日関係について言及した謝氏は、台湾と日本は自由、民主主義の価値観を共有する「最高のパートナー」だとした上で、日本の支持を得ながら台湾が環太平洋経済連携協定(TPP)などの多国間貿易協定に参加できれば「必ず双方にプラスになると信じています」と述べた。

また、コロナ禍によって3月以来多くの交流が中断し、経済にも影響が出ている現況を踏まえた上で、「感染症の流行はいつか必ず終息します」と強調。「われわれはその日に向けて今から準備をしています」と述べ、コロナ収束後は、既存の基礎の上で「両国の関係を深め、友好交流をつないでいきたい」とさらなる関係強化に期待を示した。

祝賀ビデオは総合編(約32分)、謝氏のメッセージ抜粋篇(約19分)、台日間の地方交流篇(約6分)、台湾による医療物資支援篇(約6分)の4バージョン。
同処のユーチューブチャンネルやフェイスブック、ツイッターなどで配信されている。

(楊明珠/編集:塚越西穂)