
国産ワクチンの研究・開発を進めるかたわら、各国の製薬大手からの購入も選択肢としている台湾。ワクチンの早期獲得を目指して9月中旬、ワクチンを世界各国で共同購入して分配する国際的枠組み「コバックス」(COVAX)に参加した。
荘氏によれば、台湾はコバックスと、総人口の10 ~50%分が分配される契約を結んでおり、先ごろ、独バイオエヌテック、英アストラゼネカ、仏サノフィの3社から選べると通知された。荘氏は、臨床試験の進捗状況や効果、価格などを見て絞り込みたいとしている。供給時期は、最速で来年第1四半期とされているものの、詳細は明らかになっていないという。
台湾の総人口は約2300万人。今回は、最低でも10 %に当たる約230万人が各自2回接種できる計460万本を確保した形で、荘氏は、最終的には3000万本、必要であればそれ以上の量を購入したいとしている。
(張茗喧/編集:塚越西穂)