舞台となった台湾の築50年超「映画館」で試写会 日本映画シリーズ最新作

舞台となった台湾の築50年超「映画館」で試写会  日本映画シリーズ最新作
試写会の様子=嘉義県政府提供
(嘉義中央社)南部・嘉義県にある歴史建築「万国戯院」で23日夜、同地で撮影された日本の映画「完全なる飼育 étude(エチュード)」のプレミア試写会が行われた。新型コロナウイルスの影響で訪台がかなわなかった監督や出演者がオンラインで登場し、鑑賞に集まった人々と交流した。

1968年に映画館として建てられた万国戯院。町の産業の衰退とともに来場が減り、88年に閉館したが、2012年に歴史を伝える拠点として生まれ変わった。2018年には県の歴史建築に指定されることが決まり、地元民は地域活性化につながることに期待を寄せていた。

同作フェイスブックページによれば、撮影予定だったロケ地の劇場が急きょ、使えなくなり、製作中止か延期に追い込まれそうになっていたが、万国戯院が危機から「救ってくれた」という。そこで感謝の意を込め、日本での公開を前に台湾で試写会を開催した。

同作はシリーズ9作目で、女性演出家と若手俳優が濃厚な男女の愛憎劇を繰り広げる。出演した俳優の竹中直人は、台湾の劇場で撮影したことで「無国籍感というか、不思議な映像になっている」とメーキング映像でコメントを残した。

出席した翁章梁・県長は、これまで多くの作品が嘉義で撮影されたと紹介し、「映画の撮影はぜひ嘉義に」と呼び掛けた。

日本では27日から公開が始まる。

(蔡智明/編集:楊千慧)

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