(台北中央社)昨年7月末に死去した李登輝元総統の次女で、李登輝基金会の董事長(会長)を務める李安妮(りあんじ)氏が15日、李氏は遺言を残さなかったが、もしあるとすれば、台湾の民主主義をさらに深化させ、人々はより団結すべきと呼び掛けるものだったろうとの考えを示した。

台北市で同日始まった、李氏をテーマとするシンポジウムの開会式で述べた。
安妮氏によれば、李氏は2000年に総統職を退いた後、専門家を集めて21世紀に向けた台湾の目標を練り、その中で国家繁栄の3つの基礎として「明確な目標」「力強いリーダーシップ」「団結した人民」を挙げていたという。

シンポは同基金会が台湾シンクタンク(台湾智庫)などと共催。台北市で16日まで開催される。游錫堃(ゆうしゃくこん)立法院長(国会議長)が閉会式であいさつするほか、林佳龍(りんかりゅう)交通部長(交通相)や鄭文燦(ていぶんさん)桃園市長らがパネリストとして登壇する。

(陳韻聿/編集:塚越西穂)