(台北中央社)日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会は10日、日台の友情を示す映像をフェイスブックで公開した。同協会は「初の『日台友情映像』」だとしている。
動画の最後には同協会の泉裕泰台北事務所代表(大使に相当)が登場し、「Always Teammates」(ずっと仲間)と日台の友情が末永く続くことへの願いをのぞかせた。

12日に旧正月(春節)を迎えるのを前に公開された。同協会は投稿で、「昨年、哈台族(台湾好きの人)と哈日族(日本好きの人)はみんな第二の故郷に『帰れなかった』」と新型コロナウイルスの影響で訪台や訪日が叶わなかった人々を思いやった上で、「でも日台の気持ちが冷めることはない。会えない時こそかえって相手を思うようになる」と絆の強さをアピールした。

1分間の映像では日本と台湾それぞれの地で同じことをしている人々の姿が画面を左右に二分割する形で写し出される。登場するのは、リモートで誕生日を祝う男女や公園で遊ぶ親子、日本の居酒屋と台湾の熱炒店でビールを飲む会社員、日台の野球少年など。
「Always Tender」(いつも思いやる)、「Always Together」(いつまでも一緒)などのナレーションや字幕も挿入される。

同協会は今年で東日本大震災発生から10年を迎えることから、当時多額の義援金を日本に寄せた台湾に感謝の気持ちを伝えるのを目的にさまざまな行事を行うとしている。先月23日には、台北市の超高層ビル「台北101」に「日台友情」などの文字を映し出すライトアップを行った。また、震災後の日台の友情の10年を振り返ろうと、関連のエピソードや写真を募集している。来月14日まで。

(編集:名切千絵)