(台北中央社)日本の大手スーパー、西友で11日に販売された南部・屏東県産のパイナップルが発売当日に完売したことが分かった。同県政府が13日までに明らかにした。
西友側からは出荷量の増量要請が寄せられており、同県の日本向け輸出量は昨年のほぼ倍に相当する2500トン達成が見込めるという。

同県政府は2019年、西友の親会社、ウォルマート・ジャパン・ホールディングスと契約を締結。昨年、西友向けにパイナップルを約300トンを輸出した。2月には今年の第1陣が出荷し、今月11日午前、300店余りで店頭に並べられたが、同日午後には全ての店舗で売り切れとなったという。

西友は同県がパイナップルの輸出強化のため台湾の大手スーパー、PXマート(全聯福利中心)と共同で設立した「台湾屏東農業国際運銷」に出荷量の増量を要請。ただ同県は、日本の港湾が混雑状態にあることから、しばらくは20フィートコンテナ3個を週に1回出荷するペースで維持する見通しだとしている。


台湾産パイナップルを巡っては、最大の輸出先だった中国が害虫検出を理由に今月から輸入を停止。日本では台湾産パイナップルを応援する動きが広まっている。

(郭芷瑄/編集:楊千慧)