(台北中央社)米バイデン大統領が台湾に派遣した代表団をもてなす夕食会が15日夜、台北市の総統公邸で開かれた。蔡英文(さいえいぶん)総統は、発足以来台湾支持の立場を堅持しているバイデン政権に感謝し、既存の良好な基礎の上でのさらなるパートナーシップ深化に期待を寄せた。


代表団のメンバーは、バイデン氏の盟友であるドッド元米上院議員、元国務副長官のアーミテージ氏、スタインバーグ氏ら。断交後の台湾との関係のあり方を定めた「台湾関係法」の制定から今年で42年となるのを記念して14日午後に訪台。15日午前には蔡総統と台北市の総統府で会談した。

総統府が発表した報道資料によれば、夕食会には頼清徳(らいせいとく)副総統、李大維(りだいい)総統府秘書長(官房長官に相当)、呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)、邱国正(きゅうこくしょう)国防部長(国防相)ら政府要人や、米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)のクリステンセン台北事務所所長(大使に相当)らが出席。和やかな雰囲気の中で、地域情勢や世界における新型コロナウイルスの感染状況、経済協力、双方の国内政治、経済などについて意見を交わしたという。

蔡氏は夕食会終了後、代表団らとの記念写真を自身のフェイスブックに投稿。
これまで公務やリモート会議などで交流してきた相手を自宅に招くことができたとつづり、自由な対話がかなったことに喜びを示した。

代表団は16日昼前、専用機で台北松山空港を飛び立ち、帰国の途に就いた。

(蘇龍麒、温貴香/編集:塚越西穂)