台湾選手を「国家代表」と呼称 中国企業が台湾タレントの広告契約解除

(台北中央社)台湾の人気タレント、小S(シャオエス、徐熙娣)さんがインスタグラムで、東京五輪に出場する台湾選手を「国家代表選手」と呼称したことで、中国のインターネットユーザーから「台湾独立派」だとして非難を浴びている。この騒動で小Sさんは2日までに、中国企業4社から広告出演契約を解除された。これを受け、台湾の与野党議員は小Sさんへの支持を相次いで表明している。

小Sさんは台湾の戴資穎選手と中国の陳雨菲選手が対戦した1日のバドミントン女子シングルス決勝の終了後、インスタグラムを更新し、「負けたけれど素晴らしい戦いだった。でも私はもう少しで死にそう」とのコメントを戴選手の写真と共に投稿した。これに不満を持った中国のネットユーザーが、台湾選手を「国手」(中国語で「国家代表選手」)と呼称していた小Sさんの数日前の投稿を見つけたことで、攻撃が小S さんに集中した。

この騒動を受け、野党・国民党の林為洲立法委員(国会議員)は2日、フェイスブックで、「台湾の選手を国家代表選手と呼んで何が悪いのか。省代表チームとでも言えばいいのか」と疑問を投げ掛け、「両岸の間はだんだん開き、どんどん遠くなっていくだけだ」と苦言を呈した。

与党・民進党の管碧玲立法委員もフェイスブックで「小Sさんを見せしめにしようとしているのか。だが、中国人よ、この手は台湾には効かないのだよ」と強く反発した。

民進党の羅致政立法委員は3日、同党立法院党団(議員団)のリモート記者会見で、国民が自分の国の選手にエールを送ったことで対岸から制裁を受けるのは遺憾であり、このような制裁は全く道理にかなっていないと批判。台湾と中国の関係をさらに遠ざけるだけだとの見方を示した。

(王揚宇/編集:名切千絵)

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