(台北中央社)クウェートメディア「アラブ・タイムズ」がこのほど、公式サイトから呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)のインタビュー記事を削除し、代わりに在クウェート中国大使館の抗議声明を掲載した。外交部(外務省)は3日、中国政府による報道の自由への不当な介入だとして「厳正なけん責と強い抗議」を表明した。


呉氏はインタビューで、中国の脅威や台米関係の発展などについて語り、記事は1日、同メディアのサイトに掲載されていた。

同部の欧江安(おうこうあん)報道官は3日午後、同メディアが中国から圧力を受けたとし、中国政府は台湾の言論を封殺しようとしていると指摘。独立したメディアに圧力をかけて記事を削除させることは、中国共産党政権の専制主義の粗暴な本質を表しているとも述べ、台湾政府と人民は民主主義や法治主義、報道や言論の自由を守っていくとの姿勢を示した。

(鍾佑貞/編集:楊千慧)