(新北、台北中央社)新北市の恩主公病院は28日、新型コロナウイルスワクチンを希釈せずに25人に接種したとして謝罪した。中央感染症指揮センターは25人について、少なくとも1週間は経過観察を続ける方針を示した。


接種されたのは独ビオンテックが米製薬大手ファイザーと共同開発したワクチン。新品だったが、ふたが取れており、希釈済みのものと間違えたという。

20人がすでに同院に戻って検査を受け、異常は確認されなかった。残り5人とも連絡が取れ、体調に変化はないという。呉志雄院長によれば、25人のうち5人が18~20歳、残り20人は40歳以上で、最高齢は65歳。同ワクチンを過剰に接種した場合、若者へのリスクが比較的高いという。
18~20歳の3人を含めた9人が入院での経過観察に同意した。入院できない人には通院を求める他、毎日電話で健康状態を確認する。

呉氏は、海外でも原液のまま注射してしまったケースが報告されていることに言及。メーカーは重大な健康被害がなければ、2回目の接種をするよう提言しているとした。また、指揮センターの荘人祥・報道官は、英国や米国の資料では、深刻な健康被害があったケースは見られないと話した。

(陳婕翎、江慧珺、王鴻國/編集:楊千慧)