建物の所有権を有する台鉄の従業員福利委員会が13日、商業施設などを運営するメドライトグループ(美徳耐集団、台北市)と宿舎群の修復、再活用に関するプロジェクトの協力契約を結んだ。
宿舎群は建国北路の東側や八徳路の北側にあり、昭和期に建設された。土地は台鉄が所有している。2007年には一部の建物が市の歴史建築に登録されたものの、これまで有効的な活用はされていなかった。
同委員会の林佑哲主任委員は、毎年200万台湾元(約810万円)の清掃費を予算に計上していたが、老朽化の進行に伴い、修復しなければ失われる恐れがあったと説明。
修復に当たっては、エリアの雰囲気と歴史文化を継承することを主軸とし、歴史や伝統とモダンが融合した商業エリアにすると語った。
メドライトの頼調元董事長(会長)によると、3億元(約12億円)以上を投じて歴史建築45棟を含む68棟の修復や再建、維持管理を行う。開発面積は1183坪に上るという。
(汪淑芬、王穎皓/編集:齊藤啓介)