(台北中央社)行政院(内閣)に属する国家発展委員会は25日、台湾とチェコが経済や貿易、産業分野での協力に向けた覚書を締結したと発表した。チェコを訪れた同委員会の龔明鑫(きょうめいきん)主任委員(閣僚)率いる経済視察団が調印式に出席した。
チェコとは昨年にも覚書を取り交わしており、今回は半導体や第5世代移動通信システム(5G)、情報セキュリティーなどに範囲を拡大し、連携していくという。

同委員会が報道資料で明らかにした。覚書はインターネットセキュリティーや宇宙開発、知能機械などの分野について交わされた。

龔氏はあいさつで、台湾はチェコと同様に民主主義と自由を愛し、互いに手を取り合って連携できると指摘。世界のサプライチェーン(供給網)が再構築されるとき、国際的に重要な役割を共に発揮できると語った。

昨年、台湾を訪問したビストルチル上院議長は、昨年の訪問が双方の協力において良好な基礎となったとし、台湾と交流を拡大し、協力し合うことを強調できたと話した。


スロバキア、チェコ、リトアニアの3カ国を歴訪する同視察団。同委の他、外交部(外務省)、経済部(経済省)、科技部(科学技術省)、財政部(財務省)などの政府関係者に加え、通信、精密機械、金融、科学技術関連の民間企業トップら合わせて66人が参加している。

外交部によると、呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)も26日からスロバキアとチェコを訪問する。

(潘姿羽/編集:楊千慧)