(サンフランシスコ中央社)外遊中の頼清徳(らいせいとく)副総統は29日、滞在先の米サンフランシスコで3つのリモート会議に相次いで出席し、医療や経済、国防などの専門家らと意見交換を行った他、タミー・ダックワース米上院議員と電話会談した。

外遊に同行した蕭美琴(しょうびきん)駐米代表(大使に相当)と総統府のグラス・ヨタカ報道官が同日、記者団に詳細を明らかにした。

両氏によると、医療分野の会議では新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染状況とスタンフォード大学による関連調査や感染拡大防止について意見を交わしたという。続く経済関連の会議では、貿易投資枠組み協定(TIFA)に基づく協議の再開や相互貿易協定(BTA)の締結などに関して話し合ったと述べた。

国防分野の会議について蕭氏は、台湾がいかにして台湾海峡の安全と安定を強化し、米国やその他のパートナーと協力するかや、台湾経済をいかに多角的に発展させ、中国への依存を減らすかなどの議題が上がったと説明。頼氏は、全世界のサプライチェーンの中で不可欠な存在になることが重要だと語ったという。

またその後に行われたダックワース氏との電話会談で同氏は、半導体や科学技術分野での協力以外に、農業での交流強化に意欲を示したという。

頼氏は28日にもナンシー・ペロシ米下院議長とリモート会談を実施。安全保障や経済などについて話し合った。

蕭氏は中央社の取材に対し、「外交面で努力することは、双方の認識と理解をより一層深めることにほかならない」と強調。コロナ禍で頼氏が外遊したことは、米国の政治家らの台湾に対する理解促進と将来の発展に寄与する貴重な機会だとの認識を示した。

(温貴香、周世恵/編集:齊藤啓介)