(ロンドン中央社)英下院で10日、台湾との関係を巡る討論が行われ、出席した議員は党派を問わず英政府に対して英台間での経済関係や安全保障協力の強化などを呼び掛けた。

英国は近年、台湾への関心を強めているが、下院の議場で台湾をテーマにした討論が行われるのは初めて。外交委員会のメンバーで与党・保守党「中国調査グループ」を取りまとめるアリシア・カーンズ議員らが実施を呼び掛けた。

出席した超党派の議員らは、政治や経済、科学技術、公衆衛生などにおける台湾の成果を確認。また各分野での関係強化は英国の利益に合致し、国際社会での台湾の公平な扱いを促進することは世界の利益になると強調し、英国はパートナーと協力して国際機関やプラットフォームで台湾の参加を支持し続ける必要があるとした。

また複数の議員が、自由民主主義制度とルールに基づく国際秩序がロシアや中国などの権威主義政権に侵されており、台湾の価値を守ることは重大な関心事だと指摘。悪の行為者はウクライナや台湾などで安全を脅かし、自由と民主主義の世界がいかに効果的に対処するかは、全世界の安定と繁栄に関わるとの認識を示した。

討論後に中央社の取材を受けたカーンズ議員は、北京が台湾や南シナ海の平和を脅かし続ける中、英国はさらに積極的な措置を取り、台湾の民主主義と自由を守る指導者的役目を果たすことが重要だと語った。

討論では多くの議員が発言時、傍聴していた謝武樵(しゃぶしょう)駐英代表(大使に相当)に声を掛け、英台関係での貢献をたたえた。

(陳韻聿/編集:齊藤啓介)