(台北中央社)政府の情報機関、国家安全局の陳明通(ちんめいつう)局長は10日、立法院(国会)でウクライナや台湾海峡周辺の情勢に関する報告を行い、中国軍機1機が今月上旬に南シナ海で墜落し、その直後には中国による捜索と軍事訓練が行われたと明らかにした。

一部報道によると、墜落したのは中国軍の「運8」対潜哨戒機と見られる。陳氏は、墜落が起きたのは中国が主権を主張する「九段線」に近い場所と説明。軍事訓練の目的について、全世界の注目がロシアのウクライナ侵攻に集まり、南シナ海への関心が薄れる中、米国や南シナ海で主権を主張するその他の国の出方を探ったとする見方を示した。

また陳氏は、中国が海上法執行機関である海警局の船の武器使用の権限を定めた海警法を基礎に、東沙諸島や南沙(スプラトリー)諸島周辺で強制的な法執行を強化していると指摘。領有権争いが起きている海域の実質的な支配の拡大を図っていると警鐘を鳴らした。

(游凱翔/編集:齊藤啓介)