(台北中央社)中央感染症指揮センターは19日、新型コロナウイルス感染による死者を新たに2人確認したと発表した。ともに重症と判断されていた2歳の男児と90代の男性だった。
台湾で5歳未満の子どもの死亡が確認されたのは初めてで、新型コロナに感染した最年少の死者となった。

男児は新北市在住で15日に感染が判明。敗血症や脳幹脳炎などの重症感染症を併発し、集中治療室でステロイドや抗ウイルス薬レムデシビルを使った治療が行われていた。90代の男性は14日に陽性が判明。ワクチンを3回接種していた。がんや心不全、慢性腎臓病などの基礎疾患があった。


この日、新型コロナの国内感染者は新たに1626人確認され、過去最多を更新した。21県市にまたがっており、地域別で多い順に新北市583人、台北市287人、桃園市197人、基隆市148人など。うち800人は無症状となっている。

海外からの輸入症例は先月8日から今月18日にかけて入国した5歳未満から50代までの男女101人。中国、英国、オーストラリア、米国などに行動歴があった。

台湾内で確認された感染者は計3万7710人となり、死者は856人に増えた。


(陳婕翎、張茗喧、江慧珺/編集:荘麗玲)