子どもの情操教育に危機!? 転換期に立つ日本の“動物園”が背負う新たな使命

子どもの情操教育に危機!? 転換期に立つ日本の“動物園”が背負う新たな使命
パンダだけじゃない! 動物園の個性豊かな動物たち

 上野動物園のパンダ・シンシンが5年ぶりに出産。小さな赤ちゃんの愛らしい姿に多くの人がメロメロに♪ その舞台裏では、難しいパンダの出産を全力サポートしてきた飼育員たちの並々ならぬ努力があった! 全国各地の動物園は今、転換期を迎え、おもしろい工夫や取り組みが広がっている。感動と発見をじっくり味わえる動物園の新たな魅力、一緒に探してみませんか?



  ◇   ◇   ◇  



 日本人は動物園が大好きな民族である。最近では野生で生存が難しい希少動物も増え、動物園には「種の保存」という役割も生まれてきたが、海外に比べて、日本の動物園は“エンタメ”の要素が強い。その理由を歴史からひも解くと、福沢諭吉のエピソードに行き着く。



 動物行動学者の新宅広二先生に話を聞いた。



「福沢諭吉が海外視察した際に、動物園の原型である『ズーロジカル・ガーデン』の存在を知り、意図的なのかおっちょこちょいなのかわからないのですが、誤訳するんですよ。ズーロジカル・ガーデンのズーロジカルは“動物学”、ガーデンは“園”。だから、より忠実に訳すのなら『動物学園』となるはずだったのです。ところが“学”を諭吉さんは入れなかった」



 ここから日本の動物園は幸か不幸か、学術的な要素よりもエンターテイメント方向へ進化していったということだ。



 それに比べて、海外の動物園は博物館の位置づけになっている。


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2017年7月16日の社会記事

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