精神科医に聞く“思い込み”という呪い「ひとつの価値観にとらわれていると楽」

精神科医に聞く“思い込み”という呪い「ひとつの価値観にとらわれていると楽」
精神科医

 最近、精神分析や認知科学的な観点から「呪い」というキーワードがよく語られます。人の心というものは、ちょっとしたきっかけでさまざまな慣習、偏見、思い込みにとらわれやすいもの。最近ではそんな感情を暴走させている有名人も目立ちます。そうならないためにどうすればいいのか。いま私たちができる対策を、精神科医の春日武彦さんにアドバイスしていただきました。



  ◇   ◇   ◇  



「女性はやせているほうが美しい」──そんな思い込みによって、心と身体が壊れていく人もいるというのは精神科医の春日武彦さん。客観的に見てまったく太っていないのに、食べ物を吐いたり、下剤を使ったりして、太ることを極端に恐れ、不健康なやせ方をするのが摂食障害の患者さんです。



「ある摂食障害の女性は、吐けない体質だったので、下剤を1日50錠も飲んで、食べたものを出していました。彼女は“44kgを100gでもオーバーすると世間は自分に冷たくなる”と思っていて、44kgをオーバーしないよう必死でした。自分がどうしたらキレイに見えるかではなく、“やせているほうがキレイなんだ”と思い込み、体重だけにこだわって暴走してしまうのです」



 最近は、フランスでやせすぎのモデルの起用をしないという法律ができ、「やせていることが美しい」という価値観には疑問が投げかけられています。とはいえ、多くの人が「やせたい」とダイエットに励んでいるのが現状です。


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