朝青龍の “人生最後の大一番” が、傷ついた相撲ファンを救った

 朝青龍はそれぞれの取組の合間にも、相撲に大切な礼節を度々口にし、最後のインタビューでも琴光喜との取組を「土俵に上がり礼に始まり礼に終わる、あの感じに『やっぱり、いいなぁ』と思ったんです。これは忘れられない一番ですね」と語った。



 かつて土俵上の所作にも多々叱責を受けた朝青龍が不本意な引退から7年の今、相撲道を語る――それは相撲への愛情にあふれるが故に自然に出てきた言葉。私は今までわからなかった相撲道というものが初めて胸に響いて理解した。



 暴力疑惑で引退に追い込まれた元横綱が、相撲界を揺るがす殴打事件騒動の中、相撲ファンを救い、相撲愛を確認させてくれた。なんというめぐり合わせだろう。



 そして多くの相撲ファンがツイートしていたのは「日馬富士にもいつかこんなときが来るかな?」だった。私も本当にそれを望む。人生をかけてきたものを急に取り上げられた人の、身体を切り裂かれるような痛みや空虚な気持ちは想像するだけで辛い。



 そりゃ、彼がやってしまったことの責任は大きいかもしれない。でも、こんな形で引退しなきゃいけなかったのか? 私にはわからない。どうか、いつの日か、彼がこんな場を持てることを祈らずにおられない。



和田靜香(わだ・しずか)◎音楽/スー女コラムニスト。作詞家の湯川れい子のアシスタントを経てフリーの音楽ライターに。趣味の大相撲観戦やアルバイト迷走人生などに関するエッセイも多い。主な著書に『ワガママな病人vsつかえない医者』(文春文庫)、『おでんの汁にウツを沈めて~44歳恐る恐るコンビニ店員デビュー』(幻冬舎文庫)、『東京ロック・バー物語』『スー女のみかた』(シンコーミュージック・エンタテインメント)がある。ちなみに四股名は「和田翔龍(わだしょうりゅう)」。尊敬する“相撲の親方”である、元関脇・若翔洋さんから一文字もらった。



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