デビュー31年目・阿部寛が「どんな役が来ても断らないようにしている」理由

デビュー31年目・阿部寛が「どんな役が来ても断らないようにしている」理由
阿部寛 撮影/廣瀬靖士

「デビューして10年くらいは、ただもらったセリフを言っているだけで、自分の心が俳優という仕事に着地していなかった。ふわふわと先が見えない雲の中にいるみたいでした。でも、そんな時間も今思えば必要だったなって。あのときがあったから、今ひとつひとつの作品を大事にできるし、楽しんでやることができる。今の僕を支える、エネルギーになってるんです」



 デビュー31年目に突入し、50代になってもなお、突き進み続ける俳優・阿部寛(53)。



『TRICK』『テルマエ・ロマエ』『下町ロケット』など、代表作を挙げたらきりがない! 今や俳優として確固たる地位を築いた彼だが、“すべてが思うようにいった30年ではなかった”と振り返る。



「20代でモデルからこっち(役者)の世界に来たときに、演技力がなかったから、役の幅が狭かった。今、幅のある役をやらせてもらえてうれしいんですよ。だから、どんな役(のオファー)が来たとしても、できるだけ断らないようにしています」



 阿部といえば、二枚目も三枚目もこなし、弁護士や教授を演じたかと思えば、結婚できない“イタい男”を演じたり、ダメ夫を演じたり、人種を超えてローマ人(!!)になったり……と、役の振り幅も広く、作品によってまったく異なる顔をのぞかせる。



「これまでいろんなエキセントリックな役をやってきましたが(笑)、人間の筋が通っていないと軽くなってしまう。どんな役をやるにしろ、軸になるものが大切なんです」


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