心筋梗塞につながる『慢性腎臓病』、8人に1人が発症もスルーされがちな現状に警鐘

心筋梗塞につながる『慢性腎臓病』、8人に1人が発症もスルーされがちな現状に警鐘
※写真はイメージです

 いまや患者数1330万人を超える慢性腎臓病(CKD)。目立った症状が現れることなく静かに進行、悪性化していくことから『サイレントキラー』の異名を持つ。



■CKDが引き起こす“負のスパイラル”とは

 腎臓病の専門医である『まごめ内科・腎クリニック』の井上禎子先生が解説する。



「腎臓の働きを慢性的に低下させる病気の総称がCKDです。腎機能が正常の60%以下に低下しているか、タンパク尿が出るなどの腎障害が3か月以上、持続した状態を指します」



 にぎりこぶし大のサイズである腎臓は、その大きさとは裏腹に、多岐にわたる重要な役割を担っている。



「血液をろ過して必要なものを残し、不必要なものを尿から体外に排出するフィルターの働きをしています。また、酸性に傾きがちな身体を中性に保ったり、ホルモンを放出したりして、骨髄に血液を作らせることも腎臓の役割です」(井上先生、以下同) 



 それだけにCKDを発症すると、身体全体の機能が低下し、心筋梗塞や脳卒中などの引き金になりやすい。また、病気のステージが上がれば血液中の老廃物が排出できなくなり、最終的には人工透析が欠かせなくなってしまう。



 このような恐ろしい病気でありながら、初期症状は目立たない。むくみやだるさなど、腎臓病でなくても起こりうるものが多い。そのため血液検査をしなければ正確な診断はできない。



「家庭でできることは血圧のチェックですね。腎機能が落ちると血圧が急に上がることがあります。家に血圧計を用意して、異常が見えたら即、内科を受診するようにしてください」


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