糖尿病はぜいたく病でなく貧困病!?「命の格差」がワーキングプアを直撃するワケ

 また、リーマンショックで失業後、派遣社員として働いてきた50代男性は、体調不良から仕事を続けられなくなり、医療費を捻出できなかった。そのため受診が遅れ、4か月後に大腸がんで亡くなっている。



 90代になる母親の介護をしながら、日ごとに悪化する体調に気づきつつ自分のことは後回しにして、ついに亡くなった男性もいた。



 DV被害者や外国人など社会的に弱い立場に置かれている場合も、結果として医療から遠ざけられてしまうことが調査からわかる。



■長時間労働と不規則な生活でリスク増大

 健康格差をめぐっては、自己責任論がたびたび俎上(そじょう)にあがる。糖尿病患者に対し、麻生太郎財務相が「自分で飲み食いして、運動も全然しない。医療費捻出はあほらしい」と発言し、批判を集めたのを覚えている人もいるだろう。ただ、その認識は間違いであるとデータが教えてくれる。



 民医連が'11年~'12年にかけて2型糖尿病の40歳以下の患者800人を調査した結果、年収200万円未満が約6割を占め、半数近くが非正規雇用だった。健康格差が、働く貧困層を直撃している。



 2型糖尿病の発症には、生活習慣が大きく関係するといわれている。注目すべきは、低所得だけでなく、週60時間以上の労働で病気のリスクが高まるという点。朝食抜きで、22時以降に夕食をとる不規則な生活も、発症に影響することも明らかに。民医連・事務局長の岸本啓介さんは言う。



「ここにも格差の影響が見て取れます。非正規労働からくる生活苦でダブルワークになり、食生活が不規則になっている人は珍しくありません。糖尿病治療薬のインスリンは高価。受診はしたもののお金が続かなくなって治療が中断、手遅れになって運ばれてくることも多いようです」


あわせて読みたい

週刊女性PRIMEの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース
「糖尿病はぜいたく病でなく貧困病!?「命の格差」がワーキングプアを直撃するワケ」の みんなの反応 3
  • 匿名さん 通報

    カロリーの高い食材が、安い弁当に入ってますし、美味しい野菜ほど高い。

    5
  • 匿名さん 通報

    求人募集の社会保険制度あり。は正社員などが加入しているだけで、社会保険に加入できない雇用のされ方で採用される場合が多いのでよく注意してください。雇用契約書で確認したいのですが、交わさない事業所も!

    2
  • 匿名さん 通報

    必要な書類1枚も書かない(面倒くさがる)会社は、それなりのところです。蹴った方が無難だと思いますよ。後悔する事になりますので。

    2
この記事にコメントする

社会ニュースアクセスランキング

社会ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2019年4月14日の社会記事

キーワード一覧

このカテゴリーについて

国内に起きた最新事件、社会問題などのニュースをお届け中。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。