
好き勝手なことを言ってカネをもらう。コメンテーターという仕事はラクでいいな、というような意見をネットで見ることがありますが、本当にそうでしょうか?
お仕事ですから、どんな出来事も「興味がない」ではすまされませんし、ほかのコメンテーターと同じことしか言えないのであればギャラ泥棒でしょう。ありふれた意見より、ある程度、過激なことを言ったほうが議論は盛り上がりますが、特定の人や団体の名誉を棄損するような発言は絶対にNGです。コメンテーター同士での上下関係もあるでしょう。
このようにコメンテーターは決して簡単な仕事ではないでしょう。特に気をつけなければいけないのは、コメント次第で「この人は、本当はこういう人なんだ」と自分の評価を下げてしまうことだと思うのです。
■「杏さん、もう少し耐えてほしかったな」と発言し炎上
コメンテーターをやることによって、自分の評価を下げているのではないかと私が思っているのは、『バイキング』(フジテレビ系)で水曜レギュラーを務めるお笑い芸人・おぎやはぎの小木博明です。
具体例をあげてみましょう。今年1月に『週刊文春』が報じた俳優・東出昌大の不倫。現在、東出は妻子と別居中だそうですが、妻である女優・杏は2月18日に文化庁主催のイベントに出席しました。杏はイベント終了時、取材陣に向かって「この場に関係ないことで大変恐縮なんですけど、ひと言だけ」と前置きしたうえで、「いろんなことでお騒がせしていまして、いろいろな方にご迷惑をおかけしていまして、大変申し訳ございません」「今後のことにつきましては、ゆっくり考えさせていただきたいので、小さな子どもたちがおります。どうかそっとしておいてください」とコメント。結果、東出より先に公の前で謝罪することとなったのでした。