藤井聡太七段を撃破!介護士からプロ棋士へ、今泉健司四段「3度目の逆転人生」

「この人は何歳で死んだのかとか、死に方に興味があったんです。今でも有名人の享年はスラスラ言えますよ。織田信長49歳、武田信玄53歳、シューベルト31歳……。だいぶ変わってましたね(笑)。



 今日は誰の享年を覚えようかなと本棚を見ていたら、“玉将”と書かれた五角形の木片が表紙に大きく印刷された本があった。どうしてかはわからないけど、その本を手に取ったのが今泉の将棋人生の始まりです」



 最初の対局者は、父の正さんだ。本でルールを覚えて挑んだが、まるで歯が立たない。なんと97連敗!



「1回くらい負けてあげたらいいのに」



 見かねた母の恭子さん(75)はそう口にしたが、正さんは、



「勝負は勝負だから」



 と、まったく手加減をしなかったそうだ。



 あまりの悔しさに、今泉さんは折りたたみ式の将棋盤を投げつけて真っ二つに割ってしまったこともある。こっぴどく叱られ、割れた将棋盤はガムテープで補修した。



 図書室にある将棋の本を片っ端から読み、載っている詰め将棋を解いた。



「将棋って、ちょっとキツい言い方をすると駒を使った殺し合いなんです。王様を取ることは相手の命を取るということ。命がけでやっているので、負けたときにはこの世のすべてが終わったみたいに、こう(ガクンと首をうなだれる)なるんですよ。



 ムッチャクチャ悔しいから勉強をする。その結果、98回目に連敗が止まったときは、すっごい喜んで、ガッツポーズをしました。初めての、ものすごい悔しさと、ものすごい喜びの両方を与えてくれたのが、将棋だったんです」


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