
今年1月2日に、公式ファンクラブサイトで、「2019年末に出産していた」と発表した浜崎あゆみ。10月に再びファンクラブサイトで第2子妊娠を発表したことは記憶に新しいところだろう。
また、昨年5月には、華原朋美が自身の公式サイトで、外資系企業に勤める一般男性との第1子妊娠を発表し、8月に男児を出産したことも話題を集めた。
平成を代表する歌姫が、40歳を過ぎて、あえて未婚の母であるシングルマザーを選んだということになる。
厚生労働省による平成28年度『全国ひとり親世帯等調査』(2060世帯を対象)によれば、母子世帯になった理由の約80%が離婚。未婚の母は、全体の約9%だが、時代を経るにつれ微増傾向にあるのだ。
平成5年度では母子世帯全体の約5%にすぎなかったが、平成23年度になると約8%へと上昇。そして、28年度は先述の約9%というように、約20年間で倍近く増えている。
シングルマザーといっても自主的にシングルを選んだ人もいるわけで、一概にくくることができないといえそうだ。浜崎と華原のケースは、まさにそんな時代背景を表しているのかもしれない。
■「結婚」という形にとらわれない
「芸能人ともなれば経済的に自立しているため、自ら未婚の母を選びやすいでしょう。今後、こういった家族の形を選ぶ女性芸能人は増えるのではないか」
と語るのは、芸能に詳しいメディア評論家の宝泉薫氏。たしかに、金銭的余裕がともなえば自分ひとりで育てるという選択肢は現実的だろう。また、自身のバックボーンが影響しているのではないかと言及する。