夫が110番通報をしていたが通信指令室から、
「奥さんの声が大きいので、静かにしてもらえますか」
と、なだめられる始末。さらに、スマホで録画されているのを承知で、不敵な笑いを浮かべながら、容疑者は丸刈り頭を堂々とさらし、自分の車のナンバーを撮れというように、指し示す仕草を……。
こうした行為で結局、谷容疑者は道路交通法違反(妨害運転)と自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで、2月8日に逃亡していた島根県で逮捕。容疑については、
「弁護士が来てから」
と認否を保留している。
そんな危険すぎる容疑者とは、どんな人物なのだろうか──。
■ふだんはおとなしいけど、
酒を飲むと怖い
1年半前、堺市南区の新興住宅地の延床面積100平方メートルほど、約3000万円の新築一軒家に越してきて、犬2匹と暮らしていた容疑者。
冒頭のように、近所でもうとまれる存在だった。
「幼い子ども連れのファミリーばかりの住宅地やのに、ひとり暮らしはあそこだけ。同じ年代の人が多いのに、近所付き合いもせんで、昼間から酒飲んでプラプラして、まるで独身貴族。軽自動車以外に普通車もあり、かなり金持ちと思っていた」(近所の住民)
本人らしきフェイスブックでは、愛犬との散歩、禁酒やFX(外国為替証拠金取引)、和歌山でサーフィンをする様子が紹介されている。
別の住民はこう証言する。
「コロナで仕事がなくなったと聞いています。FXでも失敗したとか。機嫌が悪いと、近所に“子どもの声がウルさい”とか“ゴミ出しはちゃんとしろ”とか文句を言っていたことも。ふだんはおとなしいけど、酒を飲むと怖い感じ」