今年で俳優生活37年目の寺脇康文さん。22歳で俳優デビュー。以来、多くの作品に出演。また、周りを包み込むような温かい人柄で情報番組『王様のブランチ』の初代MCを務めるなど、常に第一線で幅広く活躍している。盟友・岸谷五朗さんとともに結成した演劇ユニット「地球ゴージャス」も昨年25周年を迎えた。
その「地球ゴージャス」が話題のブロードウェイミュージカル『The PROM』で、初の海外作品に挑戦する。3月10日の開幕を前に、「舞台への熱い思い」「岸谷さんとの友情」「人生の転機となった3つの出会い」「来年還暦とは思えない若さの秘密」などなど……たっぷり語っていただきました。
寺脇康文(撮影/齋藤周造)■盟友・岸谷五朗との関係
2020年の「地球ゴージャス」結成25周年は、記念公演がコロナ禍のためわずか8公演で中止になり「非常に悔しかった」と語る。25年間を振り返って思うことは──。
「僕たちの中では、本当につい最近始めた感覚があって。一作一作、自分たちの全力を込めて作ってきて、楽しんでいただきたくてやってきて、気づけば25周年という……。だから、長かったなも短かったなも、ないんですよね。周りから言われて、“あ! そんなにやっていたんだ”と思うくらいです」
「“(地球)ゴージャスの最高傑作は何ですか?”と聞かれると、いつも“最新作です”と答えるんですが、過去の作品も大事にしつつ、常に今やっていること、これからやっていくことを考えているという状態ですかね」