宝田明「ゴジラは単なる怪獣映画じゃない」レジェンド俳優が語る撮影秘話と号泣の理由

「いろいろな終活の形が描かれている。オムニバスのように展開されていき、その中の1つとして僕が演じる役の終活も綴られている」と話すように、円熟の境地にいる宝田さんにしかできない、真に迫った演技も見どころの1つだろう。



■ソ連軍に撃たれた右腹がうずく

「やっぱり自分の人生を振り返るところがありましたね」。そう静かに口を開く。



 2歳のときに満州へ移住。幼少期から少年期になるにつれ、軍靴の音が大きくなっていったと語る。



「日本の戦況が危うくなると、住んでいたハルビンの街にも火柱が上がるようになった。日本が戦争に負け、満州から離れなければいけない……、死線をくぐり抜けるような日々でした」



 南進してきたソ連兵に右腹を撃たれ、元軍医の手によって麻酔なし&裁ちバサミ(!!)で弾を取り出したこともあった。



「明日の天気が悪いなってときは、右腹がうずくんです。気象庁の発表より、僕のお腹の傷のほうが知らせるのが早い。ソ連兵は僕のお腹に、中央気象台満州分室を作った(笑)」



 引き揚げの途中では、食べるものがなくイナゴを食べた─と思いきや、「苦いバッタだった」と笑い、「僕の身長が高いのは、満州で馬糞を踏みすぎたからだと思う」とユーモアを忘れない。



 戦争の悲惨さを語りながらも、時折、笑い話を織り交ぜる。その軽妙洒脱な姿は、何歳になってもわれわれが知る宝田明のままだ。



■ゴジラとの思い出

 引き揚げ後、新潟県村上市で2年ほど暮らした。学校の発表会で芝居の主役を演じたことを機に、役者への関心が生まれたという。高校卒業後、東宝ニューフェイス第6期生として俳優生活をスタートする。


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