とある。日本ではよほどモメない限りは協議が主流で、いわば紙1枚で離婚は成立する。しかしドイツでは必ず家庭裁判所に届け出て、離婚の理由、また財産分与や養育費などすべてを司法に記録を残すのだという。つまりは日本においての離婚は、ドイツでは正式な離婚として認められていないというわけだ。
そして離婚を証明するための戸籍謄本などの書類、その翻訳、各種手続きが滞りなく進めば問題ないが、結婚が認められない場合もあるということだ。国際結婚を目指すカップルが越えなくてはならない大きな壁だ。それにしても、
「世間からは外国人女性が大好きだと思われているんでしょうね(苦笑)。でも、そのために語学留学をしたわけではないですよ」(長井)
過去にトラブルも多く起こしていることについては、
「もうね。そういうことがないように生きていきたいなと。彼女を前にして“いや~、トラブルないようにしたいですね”と、話すのも変な話ですけども。だったら最初から外国人と付き合うなっていう話なんですが、これも人と人の縁なんで」(長井)

日本語をほとんど話せないというヘレンさん。記者と話をする長井に終始、笑顔を向けて寄り添っている。では彼女にも聞いてみよう。
─長井さんのどこに惹かれているんですか?
「彼のライフスタイルよ。仕事にパーソナリティー、すべてを愛しているわ」
─彼が浮気をするのではと心配ではないですか?
「その話はもうすでに終わったわ。最初に彼に言ったの、“私は浮気者は嫌いよ”と。いまは大丈夫。彼はもうそういうことはやめたんじゃないかって思っているの(笑)」
最後に「結婚は?」と聞くと、顔を見合わせて、
「No Doubt about it!(間違いない!)」
と答えてくれた。