ヒキガエルたちが「回転寿司」に一心不乱！　楽しそうな姿が可愛すぎると話題に→なぜ思いついた？飼い主に聞くと...

回転寿司を楽しむように餌を食べるカエルたちが、ツイッター反響を呼んでいる。

さっそく、その動画をご覧いただきたい。

楽しくカエル達に人工餌を食べてもらいました
ただ親方食べ過ぎ pic.twitter.com/DcRC4l9dY6

- ケロンパス (@KERONPAS_) August 27, 2020

椅子に座ったカエルたちが、ジーっと見つめているのは寿司ネタ...、ではなく人工餌だ。

おもちゃの回寿司のレーンがくるくると回り、目当ての餌が自分の前に来ると、カエルたちは身を乗り出してペロン。

こちらの動画は、ツイッターユーザーのケロンパス（＠KERONPAS_）さんが2020年8月27日に投稿したものだ。約46秒間、3匹のカエルが回ってくる餌を食べ続ける様子を見ることができる。

緑やピンク色で形は丸や四角形の餌をジーっと見つめるカエルたち。その場からあまり体を動かさずに餌をペロンと食べるカエルもいれば、一番左にいる「親方」カエルは持ち場を離れて餌をパクパクと食べている。

この動画は28日18時時点で37万回以上再生され、多くのユーザーの目を釘付けに。ツイッターでは、その姿に「めちゃくちゃかわいいですね！！」「永遠に観てたい」といった反応が寄せられている。

ヒキガエルは動く餌にしか反応しない

Jタウンネットは28日、撮影者のケロンパスさんに詳しい話を聞いてみた。

生き物全般が好きで、特にカエルや亀といった両生類や爬虫類が好きだというケロンパスさん。動画内に登場する3匹のカエルは自身で飼育していて、左から「親方」、「小結」、「関脇」という名前だそう。種類はみんなニホンヒキガエルだ。

自宅で撮影したという動画には、回転すしを模したおもちゃが映っている。これは「リカちゃんくるくる回転寿司」というおもちゃで、「回転」というボタンを押すとレーンが回る仕組みだという。本来の使い方は、ミニチュアのお寿司をのせて回すものだが、カエル用に人工餌をのせたという。

どうしてカエルたちに、おもちゃの回転すしを使って人工餌を「ふるまった」のだろうか。

カエルが好きすぎて、常に彼らのことが頭にあるというケロンパスさんは、自身が回転寿司を食べている時に、このスタイルを思いついたそう。そして、カエルの生態に着目したという。

「ヒキガエルは動いている物にしか反応しません。なので、活き餌（編注・昆虫などの生きている餌）を用意するか、人工餌を動かして反応させるしかないのです。
活き餌の確保はコスト（がかかること）や活き餌のお世話もしなければならないので大変です。だったら回転寿司のようにベルトコンベアーで目の前で動かしたら反応するのではないかと思いました。
自分でモーター等を使って自作しようとも思いましたが、そこまでの知識や技術か無いので、ミニチュアで良いものがないかなとネットで探して見つけた物が『リカちゃんくるくる回転寿司』です」

用意した人工餌は、みるみるうちにカエルたちが食べてしまった。よくみると、カエルが好き好んで食べている餌もありそうである。色によって、味などが変わるのだろうか。

「人工餌は丸い物がカエル用の練り餌で、棒状の物が亀の餌です。また色付きはリクガメの餌です。色の違いで味の変化はありません。好みはどうなんでしょうか。棒状の物は人気なかったのですが普段は食べます。練り餌などに比べると小さいから優先順位が下がるのでしょうか」

カエルたちの食べっぷりを見たケロンパスさんは

「反応してくれるとは思っていましたがここまで興味津々に食い付いてくれて、とても嬉しかったです」

と喜びをあらわにした。

ケロンパスさんの動画には、多くの声が寄せられている。反響には、こう答えた。

「システムに感心してくださるコメントが多かったです。飼育経験者でしょうか、これなら活き餌用意しなくていい!なるほどという発想を褒めて頂いて嬉しかったです」

また、一番嬉しかったのは「可愛い」というコメントだったという。ケロンパスさんはカエルやカメの可愛さを伝えるためにツイッターでの発信を行なっている。

「親方」たちを飼育しているケロンパスさんだが、実はかつては、イボイボで黒いヒキガエルが苦手だったそう。

なので今回、多くの人から「可愛い」という声が寄せられたことに対して、

「自分的には正直、（ヒキガエルの）飼育はしないだろうと思っていましたが、フォロワーさんの買っているヒキガエルのツイートを見て段々可愛いと思ってきました。よく見ると可愛い顔やフォルム、おっとりとした動きに魅せられて飼育を始めました。だから同じ様に自分の飼っているヒキガエルが可愛いと言って貰えてとても嬉しいです」

と語った。