ユーザーローカル提供の「生放送リアルタイムランキング」を元に、日本のインターネットの1週間の動きを多角的に紹介する「Weekly HOT Streaming」。

政治ニュース、ゲームの大会、アイドルのライブ、VTuberの配信………様々なジャンルの話題が飛び出すこの連載を読めば、あなたもきっとインターネットの多様性と面白さに改めて気づくはずだ。


なお、ランキングの仕様上、国外の配信の情報が入ったり、カウントされていない配信もあるだろうが、その点は何卒ご容赦を。

今回は、10月29日(日)から11月4日(土)までのトピックスを紹介。10月末のイベントといえばハロウィンだが、インターネット上ではどのような動きが見られたのだろうか?

出典:生放送リアルタイムランキング【画像】「Weekly HOT Streaming」1~30位(10/29~11/4)

インターネット上でのハロウィンの盛り上がりは健在

新型コロナウイルス流行や、2022年の韓国・ソウルの梨泰院で起きた雑踏事故の影響で、リアルイベントとしてはやや陰りも見せているハロウィン。しかし、インターネット上での盛り上がりは健在である。

TikTokやYouTube ショートでは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)内のイベント「ハロウィーン・ホラー・ナイト」とのコラボ楽曲であるAdoさんの「唱」が大流行。

同イベント内の代名詞であるダンス・モブ「ゾンビ・デ・ダンス」の振付がバイラルヒットし、踊ってみたなどのUGC(ユーザー生成コンテンツ)も多数投稿された。東京ディズニーランドの「ジャンボリミッキー!レッツ・ダンス!」さながらの盛り上がりを見せた。

また、Instagramでも、各国のタレント・アーティスト・インフルエンサーの仮装も続々投稿され、反響を呼んでいる(外部リンク)。

10月31日には配信者たちも「ハロウィン」関連ワードを多用

配信シーンでもハロウィンは注目のトピックス。今回のランキングでも、23位にエンタメアイドルユニット・すとぷりの配信「【実写】ハロウィン限定!コスプレカメラ枠!るぅとくんへの誕生日プレゼント会も…!?【録画は残しません】【すとぷり】」がランクインした。

また、ハロウィン当日となる10月31日の「生放送リアルタイムランキング」TOP100の内、21もの配信タイトルにて「ハロウィン」に準じたワードが使われている(外部リンク)。

配信視聴者のボリュームゾーンであるデジタルネイティブ世代にとって、ハロウィンがいかにポピュラーなイベントか(少なくとも、配信者側が「興味関心をひける」と考えているか)がうかがえる興味深い数字だ。


『モンスト』『原神』……月末・月初にはソシャゲの新発表も集中

この週、実質日本1位・2位(1位はシステムの仕様で海外の配信)には、ソーシャルゲーム(ソシャゲ)の公式YouTubeチャンネルがランクイン。

1位は『モンスターストライク』で最大同時接続者数約27万、2位は『原神』で最大同時接続者数約25万を記録した。

給料日が毎月25日に設定されることが一般的(外部リンク)ということもあるのか、ソシャゲではゲーム内の新企画や新キャラクターの実装が、月末・月初のタイミングではじまる場合が多い。

併せて、公式YouTubeチャンネルの配信を通した告知も、月末・月初に集中する傾向がある。

ともにソシャゲの代表例に挙げられる『モンスターストライク』と『原神』だが、最大同接者数からも、その人気のほどがうかがえる。

アニメ『ONE PIECE』一挙配信企画が始動

最後に、現在も配信中の注目コンテンツをご紹介。5位にランクインした『ONE PIECE』公式YouTubeチャンネルによるアニメ一挙放送「ANYTIME ONE PIECE」だ。

これは、TVアニメ版の放送開始25周年を記念して、アニメ第1話から最新話までを24時間365日以上配信し続けるという企画。総配信時間は1万時間を超えるという。

企画がスタートした10月29日には、最大同時接続者数約20万を記録。その後も驚異的な同時接続者数を集め続けている。

作業用BGM系やライブカメラ系では年単位の長時間配信の例はあるが、アニメジャンルにおいて、ここまでの長さの生配信はほとんど前例がない。


【画像】「Weekly HOT Streaming」1~30位(10/29~11/4)
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