
トッドが飼っていたタランチュラ
WESTWOOD, CALIFORNIA - OCTOBER 07: Jesse Plemons attends the Premiere of Netflix's 'El Camino: A Breaking Bad Movie' at Regency Village Theatre on October 07, 2019 in Westwood, California. (Photo by Rodin Eckenroth/FilmMagic )
(※このページはドラマシリーズのネタばれアリ)
『エルカミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE』の主役は、『ブレイキング・バッド』の主人公ウォルター・ホワイトの相棒となり、高純度ドラッグ“ブルー・メス”の精製に加担したジェシー・ピンクマン。
映画版ではドラマシリーズでウォルターに弟子入りし、ブルーメスの精製を学んでいたトッドの叔父でネオナチグループのリーダー、ジャックに捕えられたジェシーが自由の身になった後の世界が描かれます。そして、映画版にふんだんに盛り込まれた回想シーンで中心になっていたのがトッドです。
ブレイキング・バッド

原題 :BREAKING BAD
アメリカ
moreジャック達が留守にしている隙を見てトッドがジェシーを自宅に連れて行き、そのシーンで彼の部屋にタランチュラが入っている水槽が置いてあったのに気づいたでしょうか!?
あのタランチュラはシーズン5でトッドとジェシー、ウォルターがメス精製に必要なメタンフェタミンを貨物列車から盗み出すハイスト(強盗)を実行中に、現場に居合わせた少年ドリューが手にしていた瓶の中に入っていたクモなのです。
犯罪現場を目撃されたとはいえ、一瞬も躊躇せずに幼い少年を無残に射殺しただけでなく、ドリューが所有していたタランチュラを自分のペットにするなど、どこまでトッドが残忍でソシオパスであるかをよく物語っているイースターエッグだと言えそうです。
劇中に登場する通りの名前に注目!
映画版の前半ではトッドのアパートで起こる出来事が中心となり、彼のアパートの場所を表すシーンで、“Holly Avenue(ホリー・アヴェニュー)”と“Arroz Road(アロス・ロード)”と通りの名前が書かれた標識がクローズアップになっていました。
そのシーンを見た時に筆者は、「この場所って何か意味があったっけ…!?」と首を傾げたのですが何も思い浮かばず…。“ホリー”はウォルターの娘の名前だったよな…とは気づきましたが、それだけでなくドラマシリーズと映画版でクリエイターを務めたヴィンス・ギリガンの恋人、“ホリー・ライス”の名前にも由来しているのだそう。
そして、“Arroz”はスペイン語で“Rice(ライス:米)を意味し、なんとトッドの住所はギリガンの恋人に捧げられていたのです。かなり回りくどい方法ですが、密かに大切な恋人の名前を映画版に登場させるなんて、なかなかギリガンには可愛らしいところがありますよね。
自動車解体所のジョーのセリフ「マグネット!」
(※このページはドラマシリーズのネタばれを含みます!)
映画版にはドラマシリーズにも登場し、何度かジェシーとウォルターに手を貸して窮地を救った自動車解体所のオーナー、ジョーが姿を見せ、意外なキャラクターのカムバックにファンが驚いていたようです。
そしてジェシーと久々の再会を果たすなり、ジョーが「マグネット!」と叫んだのですが、その意味をすぐに思い出せた人はいるでしょうか!?
シーズン5第1話で麻薬捜査局が麻薬王ガス・フリングのノートパソコンを押収し、そこにウォルターとジェシーがメスの精製に加担している証拠ビデオが収められていると知り、ジェシーのアイディアでジョーの力を借りることに。
自動車解体所で使っている車を吊り上げる強力なマグネットを借り、証拠として押収されたパソコンが保管されている倉庫の外に巨大マグネットを配置し、その強力な磁力でパソコンのハードドライブの中身を消す計画を決行!
そして見事に証拠を破壊した時に、ジェシーが「やったぜビッチ! マグネット!」と叫んだのですが、よほどジョーはそのリアクションが印象的だったのか、久しぶりにジェシーと再会した瞬間に「マグネット!」と言い放ったという訳です。
リディアの運命が放送されていた!
Q&A: Laura Fraser on why you never saw Lydia like this on #BreakingBad https://t.co/L99TRi68WP #BetterCallSaul. pic.twitter.com/rPUkXpjHpj
— Breaking Bad (@BreakingBad) 2017年6月14日
(※このページはドラマシリーズのネタばれを含みます!)
シーズン5でウォルターは、麻薬組織にブルーメスの原料となるメチルアミンを横流しして金儲けしていたリディアにリシンという毒を盛りましたが、ドラマ版の劇中で彼女が命を落としたのかどうか、その運命は明かされませんでした。
しかし、映画版で逃亡中のジェシーが聴いていたラジオから、「ウォルター・ホワイトに毒を盛られた女性が重体となり、助かる見込みは少ない」と報道されていたことに気づいたでしょうか? 名前こそ報じられていなかったものの、その“女性”とは紛れもなくリディアのことで、やっと映画版で彼女の運命が明かされたのでした。
『ベター・コール・ソウル』にも端役で出てました!

LOS ANGELES, CALIFORNIA - OCTOBER 07: David Mattey attends the World Premiere of "El Camino: A Breaking Bad Movie" at the Regency Village on October 07, 2019 in Los Angeles, California. (Photo by Rachel Murray/Getty Images for Netflix)
(※このページは映画版のネタばれを含みます!)
映画版でジェシーがトッドが隠し持っているはずの大金を探しに彼の自宅に忍び込んだ際、警官を装った2人組の男と遭遇して最終的に金を折半する展開となりました。
しかし、それでは新しいアイデンティティを与えてくれるエドに支払う額には足りないと知ったジェシーが、その2人組から全額を奪おうと彼らが勤める会社Kandy's Welding Companyに忍び込もうとします。
その際に2人組が雇った、ストリッパーの一団を送迎する運転手で巨漢のクラレンスが現れますが、実は『ブレイキング・バッド』のスピンオフ版『ベター・コール・ソウル』にも登場しているというのです。
ベター・コール・ソウル

原題 :BETTER CALL SAUL
アメリカ
more『ベター・コール・ソウル』のシーズン1でマイク・エルマントラウトが裏仕事を請け負う時に、駐車場に巨漢の“マン・マウンテン”という男が姿を見せますが、それが映画版でクラレンスに扮した俳優デヴィッド・マッティだったのだとか。
クラレンスとマン・マウンテンが同一人物なのかどうかは不明ですが、なかなか粋なイースターエッグですよね! ちなみにマン・マウンテンは、『ベター・コール・ソウル』のシーズン4にも再登場しています。
もしかしたら、まだシーズンが進行中の『ベター・コール・ソウル』にマン・マウンテンが再び姿を見せる可能性があるため、これから放送&配信される新シーズンを気を付けてチェックしてみてはどうでしょうか。
イースターエッグを確認しながら観たら倍面白い『エルカミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE』は、Netflixで配信中です!
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