ハリウッドのセクハラ問題撲滅へ!ベッドシーンなどの安全ガイドラインを作成

       
社会からセクシャル・ハラスメントを撲滅すべく設立された団体「Time's Up」が、このほどハリウッドでベッドシーンやオーディションに挑む女優・俳優のために安全ガイドラインを作成・発行しました。「Time's Up」ムーブメントが起こったキッカケやガイドラインの詳細について、ご紹介します。

「Time's Up」が安全ガイドラインを作成!

ハリウッドのセクハラ問題撲滅へ!ベッドシーンなどの安全ガイドラインを作成

HOLLYWOOD, CALIFORNIA - NOVEMBER 14: Natalie Portman attends AFI FEST 2019 Presented By Audi – "Queen & Slim" Premiere at TCL Chinese Theatre on November 14, 2019 in Hollywood, California. (Photo by Frazer Harrison/Getty Images)

米Deadlineが報じたところによると、ハリウッドのセクシャル・ハラスメント撲滅を目的とする団体「Time's Up」がベッドシーンやオーディションに挑む俳優・女優向けに安全ガイドラインを作成・発行しました。

ガイドライン作成にあたっては、『溺れる女たち~ミストレス~』のアリッサ・ミラノ、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のアリシア・ライナー、『キャプテン・マーベル』のブリー・ラーソン、ナタリー・ポートマンらが協力をしています。

最初に広がったのは「#MeToo」ムーブメント

「#Me Too」とは、セクシャル・ハラスメントなどの被害に遭った体験をSNSで発信するときに用いられるハッシュタグです。

「#Me Too」運動のキッカケになったのは、2017年10月にハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン氏によるセクハラ疑惑が明らかになったこと。これに対して女優のアリッサ・ミラノが同じようにセクハラ被害に遭ったことのある女性たちに「Me Too」と声を上げるよう、Twitterで呼びかけたのが始まりです。

この呼びかけにセレブだけでなく、一般の人たちも「#Me Too」のハッシュタグをつけて、セクハラ被害を告白する運動が広がっていったのです。

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「Time's Up」ムーブメントとは?

ハリウッドのセクハラ問題撲滅へ!ベッドシーンなどの安全ガイドラインを作成

BEVERLY HILLS, CA - JANUARY 07: (L-R) Actors Reese Witherspoon, Eva Longoria, Salma Hayek and Ashley Judd attend The 75th Annual Golden Globe Awards at The Beverly Hilton Hotel on January 7, 2018 in Beverly Hills, California. (Photo by Steve Granitz/WireImage)

「時間切れ」や「もう終わりにしよう」という意味を持つ「Time's Up」は、2018年1月にセクハラの撲滅を目的に始めた運動。一般社会でセクハラ被害に遭っている男性や女性への支援も目的としています。

そしてこの運動に賛同する女性たちが豪華!『グレイズ・アナトミー』のクリエイター、ションダ・ライムズ、ナタリー・ポートマン、エマ・ストーン、『スキャンダル 託された秘密』のケリー・ワシントン、『アグリー・ベティ』のアメリカ・フェレーラ、リース・ウィザースプーンなど、そうそうたる面々が「Time's Up」に賛同しました。

そして賛同者たちの呼びかけによって2018年1月7日に行われたゴールデン・グローブ賞には、多くの俳優・女優たちが黒の衣装で現れたのです。

受賞式のスピーチでは、セレブたちは現場でのセクハラ防止やマイノリティやジェンダーレス問題について、これまでになく言及。トークショーの女王といわれるオプラ・ウィンフリーは、次のように語りました。

「弱いものを虐待するような男たちの時代はもう終わり。Their time is up」

出典元:https://www.speakupoverseas.net/metoo-times-up/

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「Time’s Up」の活動

「#MeToo」運動では被害者よりも加害者である権力者に焦点があたっている傾向にありましたが、「Time’s Up」は被害者ファーストの姿勢が特徴です。被害者たちの訴訟費用をサポートするための基金を設立しています。

リース・ウィザースプーンは自身のInstagramで「Time’s Up」運動を紹介。次のようなメッセージを添えています。

「私はさまざまな業界で働く女性全員が性的暴力やハラスメント、過小評価、女性代表者の不足に対して『#TIMESUP(もう終わりにしましょう)』と言えるようにサポートしたいと思っている」

出典元:https://www.instagram.com/p/BdaWmllhWjB/?utm_source=ig_embed

TIME'S UP Now. Join Us.

男性セレブ続々参加する「#AskMoreofHim」とは?

「Time’s Up」に続いて、2018年3月、新たなセクハラ撲滅運動「#AskMoreofHim」がスタートしました。文化的な変化を促す団体「ザ・レプレゼンテーション・プロジェクト」が立ち上げたもので、「セクハラ撲滅へのサポートと連帯」を目的としています。

「#AskMoreofHim」には、『25年目のキス』のデヴィッド・アークエット、『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』のデヴィッド・シュワイマー、『殺人を無罪にする方法』のマット・マクゴーリら人気俳優の他、ハリウッドで活動するプロデューサー、ディレクター、脚本家などが賛同しています。

米『ザ・ハリウッド・リポーター』誌に掲載された書簡は次のようなもの。

「男性から受けたハラスメントや虐待、暴力などを公表した勇気ある女性たち、男性たち、そして性別不問な人たちに大きな拍手を送ります。私たちは、被害を公表した方々の強さと真実を語るパワーに畏敬の念でいっぱいです。とくに性的暴行について打ち明けるのは、決して容易なことではないと思います。でも会社の同僚や友人、仕事仲間、職人、パートナー、兄弟姉妹、両親、子どもなど、セクハラ被害に苦しむ人たちは意外と身近にいるのです」

「結局のところ、ハリウッドや他の職場におけるハラスメントや虐待、暴力のほとんどは男性たちが行っています。だから私たち男性には、性的暴行を防ぐという責任があるのです。残念ながらエンタメ界はまだまだ男性優位です。でもその分、私たちがサポートできる部分もたくさんあると思います。なかでも最も効果的なのは、『セクハラは許されない行為である』ということを他の男性たち(友人や同僚、同業者など)にはっきり伝えることです。性的なコメントや家庭内暴力、性的暴行なども決して許してはいけません」

「この書簡に署名することの意味に疑問を抱く人もいるかもしれません。私たちはそうした懐疑的な考えを打ち消すのには、正直であり続けることが一番だと思っています。男性は完璧な生き物ではありません。私たちにも欠点はあります。過去に他の男性の悪事を見て見ぬふりした、後悔するような行動を取ってしまった、という男性も多いでしょう。でもそうした自己を振り返りつつ、自分の成長のためにも、性差別に対して立ち向かう義務が私たちにはあるのです」

「だからあなたにもセクハラ被害者への支援やジェンダー平等について考えて欲しいのです。そして自分や他人の行動にも注意して欲しいと思っています。今後、この運動に賛同してくれる男性たちが増えることを祈っています。この運動に関わっている男性の数はまだまだ少ないのが事実です。それを私たちで変えていかなければならないのです。今こそ#AskMoreOfHim(男性の支援を呼びかけ)」

出典元:https://www.cosmopolitan.com/jp/entertainment/celebrity/a19082552/ask-more-of-him-campaign-180305-hns/

つまり男性側も問題を見過ごさずに、立ち向かわなければいけない、ということですね。

安全ガイドラインの内容とは

ハリウッドのセクハラ問題撲滅へ!ベッドシーンなどの安全ガイドラインを作成

WESTWOOD, CALIFORNIA - DECEMBER 10: Alyssa Milano attends Special Screening Of Liongate's "Bombshell" at Regency Village Theatre on December 10, 2019 in Westwood, California. (Photo by Jon Kopaloff/FilmMagic)

安全ガイドラインが作成された背景には、ひと昔前までハリウッドにはセクハラ問題が絶えなかったことが挙げられます。

ベッドシーンの撮影になると、急に見学に来るスタッフが増えたり、一部のスタッフがベッドシーンを個人的にスマホで撮影したりということがありました。ひどいケースになると、待ち時間にバスローブさえも渡されずに裸のまま待たされたり、演技ではなく実際に性行為をするように指示されたということもあったようです。

これを受けて安全ガイドラインでは

・ベッドシーンなどの撮影時は関係者以外の立ち入り禁止
・製作側は最初に書面で契約した以上のパフォーマンスを演者に求めない
・最初に合意した内容であっても、演者が望めばいつでも撤回できる

などが盛り込まれています。演者ファーストですね。

他には「オーディションにおける権利」「性的不正行為や嫌がらせを報告する権利」などの項目があり、対処方法も記載されています。

そして次のように綴られています。

「何かおかしいと感じたら、その感覚は多分間違いありません。それが問題だと感じたら、おそらくそうなのです。"NO"と声を上げ、不快に感じる状況から立ち去っていいのです。身体的または精神的な安全性を損なうに値する役や仕事、関係は存在しません」

出典元:https://news.nicovideo.jp/watch/nw6435712

日本の#MeToo事件も世界的に評価されている!

ハリウッドのセクハラ問題撲滅へ!ベッドシーンなどの安全ガイドラインを作成

TOKYO, JAPAN - DECEMBER 18: Shiori Ito holds up signs showing victory in front of the Tokyo District Court on December 18, 2019 in Tokyo, Japan. A Tokyo court awarded 3.3 million yen (US$30,000) in damages to journalist Shiori Ito, who accused a former TV reporter of rape in one of Japanese #MeToo movement cases. (Photo by Takashi Aoyama/Getty Images)

日本でも2019年、レイプ被害に遭った女性が裁判で勝訴しました。この裁判は世界でも大きく報道され、次のように高く評価されています。

「女性は裁判を放棄しないことで、女性被害者が無視や差別をされて不満を訴えているシステムに対し、稀に見る挑戦をした。彼女の挑戦は、セクハラや性的暴行に対する世界的な#MeTooムーヴメントが日本で最も顕著に表れたものといえる」

出典元:https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20191225-00156244/

性被害に遭った女性がそれを告発することは、とても勇気のある行為です。性被害を世界から完全になくすためには、一人一人が声をあげていくことが大切ですね。

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