
オリジナルはイギリスのドラマ!
『シェイムレス 俺たちに恥はない』は米SHOWTIMEが製作したオリジナルドラマではなく、もともと英Channnel4で2004年より放送スタートしたドラマ『恥はかき捨て』の米版リメイクとなります。
そして、リメイクの企画段階ではアメリカ南部のトレーラー・パークが舞台になる予定でしたが、そのアイディアに米版でクリエイターを務めるジョン・ウェルズが猛反対!
そのような環境で暮らす貧困家族はドラマシリーズで頻繁に登場するため、視聴者の近所に住んでいてもおかしくない設定で、ファンが親しみが持てるような家族を描きたいとウェルズがコンセプトを打ち出し、シカゴ南部のカナリービルに舞台が変更されました。
ちなみに、オリジナルとなる英版ドラマシリーズには、『X-MEN』シリーズで若かりし頃のプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア役を演じる、ジェームズ・マカヴォイがスティーヴ役で出演していました。
ウディ・ハレルソンがフランク役の候補だった!
ウディ・ハレルソン
WESTWOOD, CALIFORNIA - OCTOBER 10: Woody Harrelson attends the premiere of Sony Pictures'
型破りな大家族、ギャラガー家の頼りない父親フランクを演じるウィリアム・H・メイシーは、その演技でエミー賞などで主演男優賞候補となり、今となっては彼以外の俳優がフランクを演じるなど想像できませんよね。
ところが、実はフランク役の第一候補に挙がっていたのはウィリアムではなく、映画『ナチュラル・ボーン・キラーズ』や、米HBOの犯罪捜査ドラマ『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』などで知られるウディ・ハレルソンだったのだとか。
ウディは英版シリーズのファンだったのですが、オリジナルのフランクを演じたデヴィッド・スレルフォールを超える自信がなく、リメイク版の出演をパスしたそうです。
ミッキーはゲストとして数話しか登場しない予定だった!
『シェイムレス』ではギャラガー家のメンバーが中心に描かれますが、それ以外の重要なキャラクターの一人として忘れてはいけないのが、次男でゲイのイアンと恋愛関係になるミッキー・ミルコヴィッチです。
2人の関係は山あり谷ありでファンはヤキモキさせられっぱなしですが、もともとミッキーを演じるノエル・フィッシャーは数話にしか出演しないはずだったとのこと。ところが、最終的にノエルは10シーズンにわたり出演し、シリーズで欠かせない存在となりました。
撮影セットで脚本の持ち込みはNG!
ドラマや映画は舞台とは違ってぶっつけ本番ではないため、キャストが台詞を忘れたりシーンの設定を確認したい時には脚本をチェックすることが可能ですよね。
ところが、『シェイムレス』ではセットに脚本の持ち込みが禁止されていて、出演者はセリフを全て暗記してから撮影に挑まなければならないのだとか。
クリエイターのジョン・ウェルズは、出来るだけキャストに自然に役を演じてほしいと考え、セリフの確認の度にカメラをストップしなくても済むよう、‟撮影で脚本の持ち込みはNG"というルールを決めたそうです。
オスカー女優のアリソン・ジャネイがシェイラを演じた!

アリソン・ジャネイ
LOS ANGELES, CALIFORNIA - FEBRUARY 06: Allison Janney attends Cadillac Celebrates the 92nd Annual Academy Awards at Chateau Marmont on February 06, 2020 in Los Angeles, California. (Photo by Rachel Luna/FilmMagic)
先ほど、ウディ・ハレルソンがフランク役の候補に挙がっていたと紹介しましたが、その他にもシリーズに出演していたかもしれない大物がいたというのです。
それは、映画『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』でラヴォナ・ハーディング役を演じてアカデミー賞助演賞に輝いたアリソン・ジャネイで、『シェイムレス』のパイロット版でアリソンは、ギャラガー家の長男リップが恋するカレンの母親シーラ役を演じました。
パイロット版を製作した段階でシーラはそれほど登場しない予定だったのですが、その後にプロットが変更されて彼女が長期にわたって描かれることに。
しかし、すでにアリソンは米ABCのドラマ『Mr. Sunshine』へのレギュラー出演が決定しており、『シェイムレス』で継続してシーラを演じることが不可能だったため、ジョーン・キューザックにキャスティングし直されたのでした。
ダイナー「パッツィーズ・パイ」はモデルになった店がシカゴに存在する!

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『シェイムレス』はシカゴが舞台になっているとはいえ、ドラマに登場する店やビジネスはほとんどがフィクションです。しかし、ギャラガー家の長女フィオナが働くカフェ「パッツィーズ・パイ」は、シカゴに実在するレストラン「Patsy's Place」がモデルになっているのだとか。
ですが、劇中で使用されている「パッツィーズ・パイ」の外観は「Patsy's Place」ではなく、地元にあるレストラン「Golden House Restaurant」が使用されているそうです。
「Patsy's Place」も「Golden House Restaurant」もGoogleで検索したらヒットするので、シカゴに行く機会があるという人は訪れてみてはどうでしょうか。
ウィリアム・H・メイシーほかキャストがエピソード監督に!
フランク・ギャラガー役を演じるウィリアム・H・メイシーは主演するだけでなく、シーズン2第6話で共同脚本を手掛け、シーズン5第7話とシーズン9第5話、シーズン10第5話では監督を務め、カメラの裏側でも活躍しています。
そして、フィオナを演じるエミー・ロッサムも、ウィリアムに続けとばかりにシーズン7第4話で監督デビューを飾り、シーズン8第8話でもメガホンを取りました。
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