
大都会、ニューヨーク市ともなると頻繁に救急車や消防車などの緊急車両がサイレンを鳴らしながら走り回っている。
飼い主に背負われ、自転車で移動をする犬のカイドウは、サイレンの音がすると決まって「ワォォォ~ン!」と音が聞こえる限り遠吠えする。
まるで周囲に「緊急車両が来るよ、気を付けて!」と呼び掛けているようだ。そんなカイドウはすっかり街の名物となっている。
緊急車両のサイレンの音に反応し遠吠えする犬
ニューヨーク市のマンハッタンに住むマティさんは、ミニチュアオーストラリアンシェパードのカイドウを連れて街をめぐるのが日課だ。
マティさんは移動に自転車を使うため、カイドウは専用のリュックに入れられ、マティさんに背負われる。
大都会ともなると救急車や消防車がサイレンを鳴らしながら頻繁に駆け抜けていく。
サイレンの音が聞こえるとカイドウは決まって遠吠えする。サイレンの音に負けないくらいの声で「ワオォォォ~ン」と吠え続けるのだ。
救急車は英語でアンビュランス(ambulance)と言うが、カイドウはさしずめワンビュランスと言ったところだろうか?
カイドウがサイレンの音にかぶせて頭を上げながら、大きな声で遠吠えする姿は、もはやマンハッタン名物となっているようだ。
地域住民や観光客は立ち止まり、ほほえましいその姿を笑顔で眺めている。
カイドウはサイレンの音を真似て鳴いているようだ。サイレンの音を聞き逃すことはないだろうが、さらにカイドウの遠吠えが加わることで、緊急車両の存在を周囲に知らせ、その通行のアシストをしてあげているかのようだ。
カイドウの遠隔支援は隊員たちにも知れ渡るようになり、昨年は消防車に乗ることができたようだよ。
ニューヨーク市の地下鉄では、バッグの中に入れれば犬を電車に乗せることができるし、犬をリュックに入れて背負って自転車で移動する人も多い。
ニューヨークでは、人間とペットの共同埋葬が合法化されたり、ペットショップで犬・猫・ウサギの販売を禁止する法案が可決されたりと、動物愛護に力を入れている州だ。
マンハッタンに行く予定のある人は、リュック犬の存在も要チェックなのだ。