
イギリスのノッティンガムシャー州にある街ビーストンでは、1年以上にわたって続いている謎現象が話題になっている。
その現象とは、毎月2日に皮をむいたバナナをのせたお皿が、街角にポツンと置かれるのだそうだ。
その理由も、置いていく人が誰なのかも、一切が謎に包まれている。皿は置きっぱなしで回収されることはなく、傷むままのバナナを放置される付近の住民たちはかなり迷惑しているようだ。
街角に設置された「バナナを置かないで」の看板
2025年1月2日、ビーストンで犬の散歩をしていたポール・マチェゾネクさんは、路傍にこんな看板があるのを見つけて、思わずFacebook[https://www.facebook.com/groups/815338891820008/user/512699787]に投稿した。
どうかお願いします。バナナはもう置かないで!
回収されない皿と腐ったバナナは、本当にひどい状況を残します!
皆さんにとってステキな新年になりますように
この看板を作ったのは、地元の住人のクレア・ショートさんだ。だが、せっかく作った看板もむなしく、その傍らには新たに置かれたバナナの皿が。
目的も犯人もすべてが謎
地域の人たちに聞いてみましたが、(このバナナについて)知っている人は誰もおらず、何もわかりませんでした
クレアさんをはじめ、地元の人たちはこの1年間、ずっと途方に暮れていた。いったい誰が何の目的で、バナナを置いているのか、さっぱりわからないのだ。
住民たちの間では、野生動物への贈り物なのでは?という声があるほか、教会に近いことから、何らかの宗教的なお供えなのでは?と考える人もいるようだ。
クレアさんは今ではあきらめの心境に達したといい、次のように続けた。
私はこの件で争いたくないし、大事にもしたくないので、看板を撤去しに来ました。
おそらく誰かにとって特別なことなのだと思うし、その人の幸せを願っています。でも、もし本人が数日後に戻ってきて、この混乱を片付けてくれるなら、それは素敵なことだと思います
バナナが置かれるのは、地元の教会の向かい側に位置する通りの角だという。
クレアさんの看板を見ると、どうやらバナナや皿が回収されることはなく、腐るままに放置されているようだ。
毎回その後始末をさせられている住民たちにとっては、いい迷惑でしかないだろう。
クレアさんの看板はSNSで話題になり、大手のメディアでも報道された。もしかすると来月の2日は、バナナが置かれる現場を押さえるために地元の匿名捜査班たちが行動を起こすかもしれない。
ローカルな謎案件ではあるが、遠く海外にいる私たちもぜひ真相を知りたいよね。謎が判明した暁には、ぜひこの場でも報告したいと思っているので、とりあえず来月の2日を待ってみよう。