
2025年1月1日から、ポパイやタンタンといったキャラクターが、アメリカでパブリックドメインになったという話を紹介したが、その記事中にもあった通り、早速「ポパイ」のホラー映画が制作されることになったそうだ。
現在、2つの作品の予告編が公開されているが、両方ともポパイが大量殺人鬼となって登場する。
あのポパイが殺人鬼になるホラー映画
決してイケメンではないけれど、ホウレンソウを食べるとパワーアップしてマッチョに変身し、オリーブを救うために闘うヒーロー。それが我々の知っている「ポパイ」だと思う。
だが今回、映画化されるポパイはヒーローでもなければ、もしかしたら人間でもないのかも?
映画化が発表されたのは、「ポパイ・ザ・スレイヤー・マン (Popeye the Slayer Man)」と、「ポパイの復讐(POPEYE’S REVENGE)」の2作品だ。
ポパイ・ザ・スレイヤー・マン
最初は「ポパイ・ザ・スレイヤー・マン」だ。見る前にこれホラー映画であることをお忘れなく。
廃墟となったほうれん草の缶詰工場へ忍び込んだ若者たち。彼らはこの廃墟に出没すると言われる、伝説の「セーラーマン」に関するドキュメンタリーを撮影しようとしているのだ。
だが、彼らの前に現れたのは、殺人鬼のモンスターと化したポパイだった……。
ポパイはマッチョな身体で若者たちを次々と襲い、犯行を繰り返す。B級ホラー好きにはたまらないかもしれない筋書きだ。
ポパイの復讐
そしてもう一つ、「ポパイの復讐」では、若者たちのグループが、ポパイの幽霊が出るといわれる廃墟でサマーキャンプを計画する。
だが、実はポパイはまだ生きていて、彼らを次々と血祭りにあげる……という、これまた殺人鬼ポパイが登場するスプラッタムービーなのである。
安易なホラー映画化には批判が殺到
この2作以外にも、まだポパイの実写映画が企画されているらしい。一足早くパブリックドメインとなったくまのプーさんやミッキーマウスも、ホラー映画にされてしまっている。
この、「とりあえずパブリックドメイン化したキャラクターはホラーにしておけばいい」みたいな風潮は何なんだろう。
もともとのキャラクターと真反対の設定にすることで扱いやすくなるとか、低予算で済むとか、いろんな事情はあるんだろうが、もうちょっと別のストーリーも見てみたい。
今回の映画化の話を知った視聴者からは、案の定さまざまな声が寄せられていて、その多くはかなり辛口な意見だ。
- 断言する。明らかにゴミだ!
- なんとも楽しそうなポパイだな
- いや、これはちょっと見てみたいよ、待ちきれないな
- ポパイへの愛や情熱、エンターテインメントのためじゃなく、ただただお金のためなんだな
- パブリックドメイン版のポパイは、ほうれん草を食べないんだよ。安っぽいホラー映画だよ
- ほうれん草の設定は1931年以降に登場したので、まだパブリックドメインになっていないんだよ
- この監督、ポパイに対して狂ったような憎しみでも持っているみたい
- ただ聞きたい、「なぜなんだ?」と
- プーさんの失敗から何も学ばなかったのかな
- 大金を稼げることは学んだらしい
- 僕の子供時代の思い出をめちゃくちゃにしてくれてありがとう
- プーさんにミッキーマウス、ピーターパン、そしてポパイ。次は何だろう
- バッグスバニー、テレタビーズ……
- ピノキオも
- リトルマーメイドとか?
- スポンジボブ、シュレック……
- ドナルドダックが「次は僕の番?」って恐怖に震えている
- これってコメディだよね?
気になる公開予定だが、どちらも2025年1月にアメリカで公開されるようだ。劇場公開されるかどうかは微妙だが、少なくとも配信は決まっているようなので、日本で見られる日も近いかもしれない。
文字通り「怖いもの見たさ」で見てみるのもいいかもしれないが、苦手な人はパスしたほうがよさそうだ。