この家のボスは猫。他の犬や猫に対する数々の仕打ちが記録される

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 その猫の名をミロという。アメリカ・オハイオ州で暮らす家族は犬と数匹の猫を飼っているのだが、何人たりともミロには逆らえない。

この家の実権を握っているのはミロなのだ。

 「ミロは自分の思い通りに他のペットを操る天才だ」と語る飼い主。そんな飼い主ですら、ミロの支配下にあるのだ。

 それではミロの日常を見ていこう。

最高の1日にするためのミロの入念な計画的犯行

 オスのトラ猫、ミロの一日は、朝目覚めた瞬間から「最高の一日を作る計画」で埋め尽くされている。

 彼には日課があり、そこには好きなテレビ番組「スポンジ・ボブ」を観ることや、大好きな電気式暖炉の前で長時間くつろぐことが含まれる。つまりテレビの操作係でもある飼い主は必然的にチャンネルを「スポンジ・ボブ」に合わせなければ即刻ミロの機嫌を損ねてしまう。

 しかし、彼が何よりも熱心に取り組んでいるのは、他のペットたちを自分の視界から排除することだ。

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犬を排除する方法

 ミロは言葉を話すことはできないが、その意図を他のペットたちに行動で示す。

 たとえば、犬のベッカムが邪魔だと思った場合、まずは自分がベッカムのケージの中に入り、犬をおびき寄せる。

 素直なベッカムは「ミロさん、そこで何してるの?」とミロに近づき、ケージの中に入ってくる。

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 「しめしめ」ここまで来たらもう、ミロの思うつぼだ。

 ベッカムがケージに入ると、自分はするっとケージから抜け出し、ケージの扉を閉めてベッカムを閉じ込めてしまうのだ。

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 「ミロはベッカムがケージに入るのを待って、素早く脱出するんです」と飼い主。

 この犯行現場は動画にも収められており、何度も実行され、何度も成功しているという。

 ベッカムが閉じ込められるたびに、飼い主が救出するが、ミロはすぐに次の作戦を企てるそうだ。

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次なる標的は猫

 ミロの犯行はこれだけにとどまらない。次のターゲットは、穏やかな性格の猫の姉妹、ポピーだ。

 ある日、ミロはポピーを大きなカゴの中へ誘い込んだ。ポピーがカゴの中に入ると、その上に座り込んで脱出できないようにしたのだ。

 その話はカラパイアでも前回紹介しているので、詳しくはそちらを見て欲しい。

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 それだけではない。

 ある日のこと、どんなに家の中を探し回っても、ポピーが見つからないときがあった。家の外に出た形跡もない。

 飼い主は家の隅々まで探した結果、ついにポピーの居場所が明らかになる。なんとキッチンの戸棚の中に閉じ込められていたのだ。

 飼い主は当初、なぜ戸棚の扉が閉まっていたのか不思議に思っていたのだが、翌日、飼い主はミロの「犯行現場」を目撃することになる。

 「ミロは戸棚の前にじっと座って待ち、ポピーが入るのを見届けると、すかさず扉を閉めて走り去ったんです」

 その後、満足げに戸棚の前でくつろぐミロ。飼い主はまたしても、すぐにポピーを救出しなければならなかった。

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 この家でミロに逆らえる者は誰もいない。これがいわゆる「ネコハラ」ってやつなんだろうが、ネコハラは法律で規制されてないので何人たりとも裁けない。

 なんだかんだで飼い主もミロの下僕と化しているわけで、彼の犯行後の後始末だけを入念に行うようにするしかなさそうだ。

 他のペットたちも災難だろうが、誰も見ていないところでミロがうまくフォローしていると信じよう。

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