病院の植物用温室に猫が天窓から侵入、その表情が全ての目的を物語っていた

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 イギリスのある精神科病院には、ウェルネスガーデンと呼ばれる庭がある。患者は庭を散歩したり、リラックスしたり、ガーデニングを楽しみながら心と体を癒すことができる。

 この病院に勤務する男性は、庭に設置された温室に侵入者がいることに気が付いた。扉は閉まっていたため、屋根の天窓から侵入したのは明らかだ。

 男性は猫の表情を見てすべてを理解した。猫は温室にあるキャットニップが狙いだったのだ。

 無我夢中でキャットニップの植えてある植木鉢に頭を突っ込んでは「いっちゃってる!」を繰り返していたのだ。

病院の温室に侵入者を発見!

Redditユーザーのナサニエル[https://www.reddit.com/user/Key_Tangelo7562]さんは病院の敷地内で雑用を行っていた。すると庭にある温室の中に侵入者を発見する。

 扉は閉まっているので、わざわざ天窓に登りそこから侵入したようだ。そうまでして温室の中に入りたかったのには訳がある。

 温室の中には患者たちが育てた「キャットニップ」の鉢植えがあったのだ。

 猫は身をよじらせながら、何とも言えない表情でキャットニップに夢中になっていた。

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猫まっしぐら!キャットニップに夢中

 キャットニップ(イヌハッカ:西洋またたび)は、ご存じの通り、猫を陶酔状態にさせる香りの成分があることで知られている。

 キャットニップの葉や茎にはネペタラクトンという成分が含まれていて、猫にとっては一種の「フェロモン)」のように働く。

 猫がこの成分を嗅いだり、体をこすりつけたり、場合によってはかじって食べたりすると、脳の中で快楽や興奮に関わる部分が刺激され、数分間ほどハイな気分になることがある。

 この作用はあくまで一時的で、健康に害はないとされているが、個体差があり、キャットニップに反応しない猫もいる。

 人間にとっては何の影響もないが、猫にとってはとても魅力的な香りであることから、おもちゃやクッションの中に乾燥キャットニップが使われることも多い。

 ネイサンエルさんによれば、この猫はこれまで一度も見かけたことがない猫だったという。

 病院の敷地には時々猫が来ることがあるが、このように大胆に温室に侵入する猫は初めてだったそうだ。

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 その猫は、周囲の様子など気にも留めず、キャットニップに体をこすりつけたり、かじったりしながら夢中になっていた。

 我を忘れてい楽しんでいる様子に、ネイサンエルさんは驚きつつも、思わず笑ってしまったという。

 「この光景は予想外でありながらも、本当に面白かった。猫はとてもかわいらしくて、見ていてとても癒された」とネイサンエルさん。

 彼は猫の楽しみを邪魔しないように、温室のドアを開けておいて、出入りができるようにしてあげたそうだ。

 患者たちもこの猫の幸せそうな姿を見たら気分も上がるかもしれないね。

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