毛玉だらけでボロボロだった猫、マイクロチップで悲しい過去を知った男性が永遠の家族に
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 アメリカ・ワシントン州に住む男性は、いつものように自宅近くを散歩していたところ、路上で毛が固まり汚れきった1匹の猫と出会った。

 見過ごすにはあまりにも痛々しい姿だったため、彼は迷わず猫を保護し、自宅で手当てを施した。

 翌日動物病院へ連れて行ったところ、思いもよらぬ事実が判明する。

 猫には2010年に登録されたマイクロチップが埋め込まれており、年齢は少なくとも15歳だ。その悲しい過去を知った男性は、この猫を家族に迎え入れた。

毛玉まみれの猫を保護し、自宅で面倒を見ることに

 Redditユーザーのメディ・Gさんは、散歩中に出会った毛玉だらけの猫を放っておけず、自宅に連れ帰ることにした。

 毛は硬く絡まり、まるで塊のようだったが、少しでも楽にしてあげようと、できる限りカットした。

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 猫の毛玉は放置すると皮膚にダメージを与え、通気性を妨げて細菌や寄生虫を引き寄せる恐れがある。

 その後、猫をお風呂に入れ、翌日に動物病院の予約も取った。

 食べ物と水を与えると、猫は安心したのかすぐに眠りについた。

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病院でマイクロチップを発見、飼い主から別の人に

翌日、メディ・Gは猫を動物病院に連れて行ったところ、マイクロチップが埋め込まれていることが判明した。

 登録はなんと2010年。つまり、この猫は少なくとも15歳ということになる。

 マイクロチップに登録された元の飼い主に連絡を取ったところ、彼女は10年前に引っ越す際に、連れていくことができなかったため、この猫を信頼できる知人に猫を託したのだという。

 「誰に預けたのかは覚えていないけれど、こんな状態になっていたことをとても悲しんでいた」と、メディ・Gさんは語った。

 猫は元々の飼い主から別の人の手に渡り、どういった理由があったのかはわからないが、野生での暮らしを余儀なくされたようだ。

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猫を家族に迎え入れる決意をした男性

 元々の飼い主は遠いところで暮らしており、猫を引き取ることはできないという。そこでメディ・Gさんは、自分が引き取りたいと申し出たところ、快諾してくれたという。

 こうして猫は「リルビット(Lil Bit)」と名付けられ、彼の新しい家族の一員となった。病院での治療と予防接種を終えたリルビットは、今では温かいブランケットの中や、メディ・Gさんの膝の上でぐっすり眠る日々を過ごしている。

さらに、メディ・Gさんはリルビットのために名前入りの首輪も用意し、家にはもう1匹の高齢猫がいて、今では2匹はすっかり仲良しになったという。

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 このエピソードはRedditに投稿されると大きな反響を呼んだ。

 コメント欄には、「あなたが猫を見つけたんじゃない。猫があなたを見つけたんだ」、「CDS(日本でいうところのNNN)はまたいい仕事した」、「また1匹、人間への信頼が戻った猫が。本当にありがとう!」といった声が相次いだ。

 この猫が何歳で元飼い主から知人の手に渡ったのかはわからないが、この毛玉と毛の塊を見ると、野良暮らしは短い期間ではなかっただろう。

 メディ・Gさんと出会えたことで、第3の猫生が素晴らしいものになることを心から祈っているよ。

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